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出版社:ミネルヴァ書房
出版日:2024年05月21日頃
ISBN10:4623097374
ISBN13:9784623097371
販売価格:2,640円
「教える」ことと「学ぶ」ことの基本と現代教育の抱える課題をわかりやすく解説する教育原理の入門書。新しい学習指導要領に沿った内容、教育制度の概要のほか、幼児期からの子どもの育ちについても含めて考える。
監修者のことば
はじめに
第1章 教育の基本原理
1 人間形成と教育の本質
2 教育の可能性と限界
3 プラトンの「洞窟の譬喩」
4 ソクラテスの助産術
5 教育の目的と目標
6 幼児と保育者の信頼関係の重要性
第2章 成長・学び──教育とは何か
1 成長と学び
2 日本における教育実践
3 教育への希望
4 共育・響育・協育
第3章 西洋の教育制度と思想の歴史
1 古代ギリシア時代の人間観と教育思想
2 古代ローマ時代の人間観と教育思想
3 中世のキリスト教と教育思想
4 ルネサンス・宗教改革の人間観と教育思想
5 17世紀バロックの精神とコメニウス
第4章 教育学の成立──子ども観の変遷
1 ルソー──「子どもの発見」と教育学の誕生
2 ペスタロッチ──子どもが主体の教育,「生活が陶冶する」
3 オウエン──子どもの自発性の尊重,集団施設の誕生
4 フレーベル──子どもの遊びと生活,子どもの「神性」
5 エレン・ケイ──新教育の始まり
6 デューイ──経験主義教育,「学校と社会」
7 人間学としての教育学──聖書に見る子ども観
第5章 日本の教育制度と思想の歴史
1 近世社会における子育てと教育──庶民の学習文化
2 近代公教育の創始と近代教育制度の確立
3 天皇制公教育体制と教育勅語
4 大正新教育の展開
5 天皇制公教育と戦後民主主義教育のゆくえ
6 キリスト教教育の歴史的意義
第6章 発達(成長)と教育
1 発達の意味
2 子どもの育ちを支える教育的・絶対的信頼
3 シュタイナーにおける子どもの「発達段階」の理論
4 子どもの「発達段階」に即して親や教師が心がけるべきこと
5 モンテッソーリの教育に見る「被包感」
6 子どもの成長を支えるもの
第7章 教育の制度
1 教育に関する法律の成立とその理念
2 学校教育を運営するための行政機構
3 学校教育に関する制度
4 教育課程・教育内容に関する制度
第8章 学校と子ども・教師
1 学校教育を成り立たせる「子ども」
2 学校教育を成り立たせる「教師」
3 学校教育を成り立たせる「授業」
4 学校教育を成り立たせる「学校」
第9章 子どもの成長・生活をめぐる諸問題
1 いじめ・不登校
2 ひきこもり
3 少年非行と矯正教育
4 子どもの虐待
5 格差と貧困
6 ヤングケアラー
第10章 家庭と地域の教育
1 家庭の教育的機能とその変遷
2 教育の場としての家庭
3 「家庭教育」の人間学的考察
4 信頼と安心感が充満している居場所としての家庭
5 地域における教育
6 端緒としての家庭教育
7 現代の家庭教育の課題
第11章 現代の教育の課題と希望
1 多様な教育のあり方
2 教育の場の変動
3 これからは希望の教育
索 引
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