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出版社:ミネルヴァ書房
出版日:2018年05月25日頃
ISBN10:4623081214
ISBN13:9784623081219
販売価格:3,080円
ベルギーは「EUの首都」ブリュッセルを有する多言語国家である。
そのなかでいかに共存を模索し分裂危機を克服しようとするのか。
初学者にもわかり易い記述で、連邦制導入後のベルギーの全体像を学ぶテキスト。
はしがき
序 章 何のために現代ベルギー政治を学ぶのか(正躰朝香・津田由美子・日野愛郎・松尾秀哉)
1 本書の目的
2 ベルギーの主要な政治制度
3 本書の構成
第1部 ベルギーの政治力学
第1章 連邦化をめぐる政治史(津田由美子)
1 独立から第1次世界大戦まで
2 第1次世界大戦後から第2次世界大戦まで
3 第2次世界大戦後の言語・地域問題
4 政治勢力の分裂と政治争点化
5 連邦国家としてのベルギー
第2章 ベルギー政治における国王(松尾秀哉)
1 ベルギーにおける国王の政治的役割
2 奇妙な君主国の誕生
3 ベルギー政治と国王たち
4 現代ベルギー政治と国王
5 テロの時代の国王
第3章 政党政治のダイナミズム(日野愛郎)
1 伝統3政党の形成
2 地域主義政党の台頭と伝統3政党の分裂
3 新興政党の参入
4 伝統政党の変容
第4章 柱状化社会(作内由子)
1 柱状化とは何か
2 柱状化の過程ーー独立の1831年から戦間期
3 第2次世界大戦後の柱の構造
4 さらなる脱柱状化へ
第5章 EU統合とベルギー政治(正躰朝香)
1 ベルギー政治における欧州統合の位置づけ
2 ヨーロッパ統合におけるベルギーの役割
3 EU統合による国内政治への影響
4 EU統合とベルギー
第2部 ベルギーの主要政策
第6章 言語・教育政策(石部尚登)
1 言語・教育政策史
2 言語政策の「共同体化」
3 教育政策の「共同体化」
4 新しい言語「問題」
第7章 文化政策(井内千紗)
1 文化政策のなりたち
2 文化分権体制の成立
3 分権化以降の政策の展開
4 文化実践にみる超域的展開
第8章 社会保障政策・家族政策(千田 航)
1 ベルギー福祉国家の位置づけ
2 福祉国家の形成と管理運営体制
3 社会保障の個別政策
4 家族政策
5 ベルギー福祉国家のこれから
第9章 移民政策(中條健志)
1 ベルギーにおける移民
2 移民受け入れの歴史
3 移民政策の分権化
4 移民の統合
5 移民と統合
第10章 環境・エネルギー政策(本田 宏)
1 原爆用ウラン採掘から原子力産業の発展へ
2 反原発運動の登場から原発新設凍結へ
3 核廃棄物政策の転回
4 脱原発法をめぐる曲折
第11章 安楽死法にみる生命倫理(三井美奈)
1 安楽死の歩み
2 死の要件
3 法が変える社会
4 欧州の模索
第12章 外交・安全保障政策(小林正英)
1 ベルギー安全保障政策の現在
2 平和主義とその捻転としての国際協調
3 冷戦期のベルギー
4 冷戦後
5 ベルギー的平和主義とベルギー的国際協調のゆくえ
現代ベルギー政治関係資料
索 引
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