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出版社:法政大学出版局
出版日:2023年01月23日頃
ISBN10:4588616137
ISBN13:9784588616136
販売価格:2,750円
感染症と戦争の危機、蔓延する暴力、宗教とジェンダーの抑圧構造、主権者無視の政治……。社会と文化のますますの貧困化のなかで誰もが疲弊し、傷つき、無力感を強いられる世界。この時代の根本問題を撃ち、私たちの明日を祝福できるための言葉はいま、どこにあるのか? 元首相銃撃事件論からハラスメント問題まで、第一線の書き手たちが批評と文学の対抗力を蘇らせる、充実の第3号!
〖連詩〗 キミが産れるのはつい明日だったか? 【奥間埜乃・川口好美・ 杉田俊介・田中さとみ】
特集1 文学/批評に何ができるか?
〖勉強会〗 川村湊の批評地図を描く──『架橋としての文学』刊行を機に 【康潤伊・櫻井信栄・杉田俊介】
〖インタビュー〗 東アジアと文学の未来のために──川村湊氏に聞く 【聞き手 康潤伊・櫻井信栄】
無力な目撃者──柳美里『8月の果て』における〈恨〉 【康潤伊】
差別への問い (二) 中野重治について 【川口好美】
〖勉強会〗 山城むつみを読む──文芸批評の革命的潜勢力のゆくえ 【川口好美・奥間埜乃・杉田俊介】
〖小説〗 相方になる 【櫻井信栄】
特集2 暴力・宗教・革命をめぐって
噴出する暴力 2019〜2022
感染・暴力・銃──安倍元首相暗殺事件についてのノート 【高原 到】
生き始めるために──隣人、信仰、映画のあいだで 【木村文洋】
まつろわぬ被差別民──『もののけ姫』は神殺しをいかに描いたか 【冨田涼介】
山上徹也の革命……だが…… 【杉田俊介】
〖エッセイ〗 竹中労と沖縄のふたりの唄者 【木村紅美】
特集3 男性支配の重力に抗う
〖インタビュー〗 言葉を取り戻すために──加害と被害、ハラスメント裁判、そして連帯をめぐって 【深沢レナ・安西彩乃・関優花 聞き手 川口好美】
渡部直己の「弟子」としての体験を書き記す 【韻踏み夫】
一元的差別批判への諦め、 あるいは批評のはしたなさについて 【矢野利裕】
渡部直己『子規的病牀批評序説』書評 【杉田俊介】
〖座談会〗 ジェンダー/男性性/文化をめぐって──『新しい声を聞くぼくたち』と新たな批評の可能性 【河野真太郎・ハーン小路恭子・杉田俊介】
〖小説〗 祭りの後 【藤原侑貴】
特集4 フェミニズムと社会批評のいま
トランスジェンダー/フェミニズム/メンズリブ──笙野頼子『発禁小説集』に寄せて 【杉田俊介】
それはフェミニズムのせいではない──バックラッシュに抗う韓国社会 【趙慶喜】
マジョリティーのために 【西村紗知】
ステレオタイプと新聞広告──第三回日経ウーマンエンパワーメント広告賞の一日も早い開催を求む 【蔓葉信博】
〖小説〗 『エセ物語』未発表の遺稿より 《丙申》苦手 【室井光広/解説 川口好美】
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