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出版社:勉誠出版
出版日:2017年06月30日頃
ISBN10:4585226761
ISBN13:9784585226765
販売価格:3,080円
衣服は身分や男女差を可視化できる故に、国家や社会による規制の対象とされることが多かった。異性装はいかなる社会的・文化的背景のもとで行われてきたのか。
日本とアジアを中心に、ヨーロッパ、アフリカなど諸国の異性装の事例を歴史・服飾・美術・ジェンダーなどの側面から照射し、女神の帰依・男巫の儀礼から同性愛・トランスジェンダーまで、多様な女装・男装の実体や異性装禁止命令の変遷を明らかにする。
序論 歴史の中の異性装 服藤早苗
1 日本
平安朝の異性装ー東豎子を中心に 服藤早苗
中世芸能の異性装 辻浩和
◎コラム◎軍記絵のなかの異性装 山本陽子
宮廷物語における異性装 木村朗子
日本近世における異性装の特徴とジェンダー 長島淳子
女装秘密結社「富貴クラブ」の実像 三橋順子
女性装を通じた考察 安冨歩
2 アジア
唐代宮女「男装」再考 矢田尚子
異性装のヒロインー花木蘭と祝英台 中山文
韓国の男巫の異性装とその歴史的背景 浮葉正親
衣と性の規範に抗う「異装」-インド、グジャラート州におけるヒジュラとしての生き方について 國弘暁子
タイ近代服飾史にみるジェンダー 加納寛
ブギス族におけるトランスジェンダーービッスとチャラバイ 伊藤眞
3 ヨーロッパ・アフリカ
初期ビザンツの男装女性聖人ー揺れるジェンダー規範 足立広明
ヨーロッパ中世史における異性装 赤阪俊一
英国近世における異性装ー女性によるダブレット着用の諸相 松尾量子
十九世紀フランスのモードと性差 新實五穂
異性装の過去と現在ーアフリカの事例 富永智津子
あとがき 新實五穂
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