|
出版社:平凡社
出版日:2019年07月26日頃
ISBN10:4582231306
ISBN13:9784582231304
販売価格:2,420円
◎概要
無名の人々の肖像に独特な語り口のキャプションを添えた『PERSONA』(草思社)は、大きな反響をよび、この写真集で鬼海は土門拳賞、日本写真協会年度賞など受賞した。年齢や国境を超えて鬼海の写真に惹かれる人は多く、国内外を問わず、数多くの写真展が開かれている。2019年3月には『PERUSONA 最終章』(筑摩書房)を刊行。
鬼海の写真・人物への追究はとどまることを知らない。
本書は、そんな鬼海の初めての対話集。対話の相手は、山田太一、荒木経惟、平田俊子、道尾秀介、田口ランディ、青木茂、
堀江敏幸、池澤夏樹の各氏。第一線で活躍する表現者たちが、鬼海との対話でのなかで素顔を見せ、自身の作品や人間観、鬼海の
写真への思いなどを語る。対話のあとに、鬼海がそれぞれの対話者に捧げた写真を掲載する。
◎目次
はじめに
大半の人生は「受け身」だと思うんですーー山田太一
写真自体がすでに「現在アート」なんだーー荒木経惟
飾らなくていいんだ、と気持ちが楽になるんですーー平田俊子
僕も知らない世界に、読者と一緒に入っていくーー道尾秀介
人生に刻まれたものを写しとっちゃうから怖いーー田口ランディ
変なものだらけの今も時代が動いているーー青木 茂
目礼できない本ってだめですーー堀江敏幸
必要なのは「ご飯を食べた?」のような言葉ーー池澤夏樹
雷鳴ーーあとがきにかえてーー山岡淳一郎
◎プロフィール
ー鬼海弘雄(きかい ひろお)-
1945年、山形県生まれ。写真家。人間の内奥を写し撮る作品の数々が、日本にとどまらず世界各国で大きな称賛を得ている。代表作に、市井の人々の姿を写した『PERSONA』(草思社、土門拳賞)、『PERSONA 最終章』(筑摩書房)、東京の風景を切り取った『東京迷路』(小学館)、『東京ポートレイト』(クレヴィス)、幾度も訪れ、歩いて撮った『INDIA』(みすず書房)、『アナトリア』『India 1979-2016』(ともにクレヴィス)など。写文集に『誰をも少し好きになる日』(文藝春秋)、『靴底の減りかた』(筑摩書房)などがある。
ホームページ:https://hiroh-kikai.jimdofree.com/
ー山岡淳一郎(やまおか じゅんいちろう)-
1959年、愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」を共通テーマに近現代史、政治、経済、医療、建築などの作品を発表し続ける。著書は『神になりたかった男 徳田虎雄』(平凡社)、『後藤新平 日本の羅針盤となった男』(草思社)ほか多数。『生きのびるマンション』(岩波新書)を近刊予定。一般社団法人デモクラシータイムス同人。
|