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出版社:日本評論社
出版日:2024年04月08日
ISBN10:4535907625
ISBN13:9784535907621
販売価格:1,650円
精神医学の診断は症状診断であって、疾病診断ではない。その前提を共有せずに発達障害が増え続けている現状をどう考えればよいか。
1 総論
発達障害が多すぎる……黒木俊秀(九州大学名誉教授)
発達障害は疾患概念ではない
……北村俊則(こころの診療科きたむら醫院)
2 各論
発達障害の診断と治療……涌澤圭介(宮城県立こども病院発達診療科)
ディメンジョナル・モデル診断による家族併行治療
……杉山登志郎(福井大学子どものこころの発達研究センター)
“ふしぎちゃん”Aさんのそだち……小林繁一(静岡県立こども病院)
精神病症状を示す青年の診断と治療……鷲田健二(慈圭病院)
児童精神科の待機問題ーー発達障害診断とのからみあい
……田中康雄(こころとそだちのクリニックむすびめ)
マルトリートメントがもたらすそだちの変化
……滝口慎一郎(平谷こども発達クリニック)
コロナ禍における中高生のメンタルヘルスへの影響
……梅本正和(うめもとこどもクリニック)
子どものこころを薬で治すーー診断の膨張と製薬業界・精神科医
……齊尾武郎(フジ虎ノ門整形外科病院内科・精神科)
3 対談
精神科の診断とどう付き合うのか……黒木俊秀・杉山登志郎
4 エッセイ
自閉スペクトラム当事者からみた診断ーー科学と正義論が交わるところ
……綾屋紗月(東京大学先端科学技術研究センター)
心理臨床の立場から
……永田雅子(名古屋大学心の発達支援研究実践センター)
「発達障害の疑い」が生む教育現場の混乱
……五十嵐勝義(特別支援学校)
成人の精神病理学の立場から……清水光恵(伊丹健康福祉事務所)
分けられないものを分ける功罪ーー分類思考の観点から
……三中信宏(人間環境大学総合環境学部フィールド自然学科)
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