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出版社:東京堂出版
出版日:2020年02月27日頃
ISBN10:4490210272
ISBN13:9784490210279
販売価格:3,960円
2019年、江戸時代の光格天皇以来、崩御によるものではなく譲位による天皇代替わりが200年ぶりに行われた。昨今、天皇の歴史的意義について関心が高まる中、本書は神話の時代、古代・中世・近代、あるいは通時代的な視点から、日本史上最大の謎とされる天皇について縦横に論述したものである。
刊行にあたって(小路田泰直)
第一部 天皇と国家
第一章 聖書と記紀から読み解く天皇論(小路田泰直)
第二章 古事記神話天皇制論ーー支配の正当性ないし根本法の視点から(水林彪)
第三章 天皇の統治ーー「おさむ」と「しらす」を通して(亀松花奈)
第二部 王権の成熟
第四章 宝姫女帝(皇極=斉明)母子王朝ーー天智と天武の母の実像(保立道久)
第五章 仮名文学の誕生と「やまと」(長田明日華)
第六章 平安・鎌倉期の文学作品にみる天皇ーー色彩表現を中心に(小菅真奈)
第三部 天皇と戦争
第七章 天皇とはなにかーー死・性愛・戦争(田中希生)
第八章 中世前期における内乱と天皇(大島佳代)
第四部 近代天皇制
第九章 現人神の誕生ーー近代天皇の宗教的権威(佐藤弘夫)
第十章 北一輝と天皇ーー「国家機関の一つの天皇」から「国民の天皇」へ(八ヶ代美佳)
第五部 天皇制と戦前・戦後
第十一章 臣民たちの天皇制ーー教育勅語から「生前退位」談話へ(住友陽文)
第十二章 メシアニズムと象徴天皇(林尚之)
第十三章 吉本隆明〈南島論〉と天皇制(平野明香里)
あとがき( 田中希生)
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