心理職のための身につけておきたい生物学の基礎知識

心理職の活躍する保健医療領域での「共通言語」は、生物学上の言葉が中心となる。また、世界規模で増えている心理学と生命科学の共同研究などでも、生物学の基礎は必須のものとなる。 しかし、私立大学の入試で生物学での受験可能校が少ないこともあり、公認心理師試験や現場に出てからも、生物学に苦手意識を抱える人が少なくない。 そこで、心理学部出身で今は医学部で教鞭を執る著者が、現場で必須の知識をできるかぎり噛み砕いて解説。各章のコラムも、生物学とこころの密接なつながりを感じさせてくれる。大学のテキストにはもちろん、現場に出てからの“虎の巻”としても使える書。 はじめに 第1部　細胞の構成と機能 第1章　細胞 　第1節　細胞膜 　第2節　細胞内小器官 　第3節　細胞骨格 　COLUMN 1　ミトコンドリアは心の病に関係している？ 　COLUMN 2　ミトコンドリアをテーマにした小説・映画『パラサイト・イブ』 第2章　分子 　第1節　水 　第2節　タンパク質 　第3節　核酸 　第4節　糖質・脂質 　COLUMN 3　心の病と水中毒 　COLUMN 4　心と遺伝 第3章　代謝 　第1節　ATP 　第2節　NAD 　第3節　エネルギー供給の仕組み 　第4節　まとめ 　COLUMN 5　朝食が性格を決める？ 　★第1部　確認問題 第2部　個体の構成と機能 第4章　神経系 　第1節　神経細胞による情報の伝達 　第2節　神経系 　第3節　脳の機能局在 　第4節　自律神経系 　第5節　まとめ 　COLUMN 6　薬はなぜ効くの？ 　★第4章　確認問題 第5章　骨格系・筋系 　第1節　骨格系 　第2節　筋系 　COLUMN 7　カルシウムは気を鎮める？ 　★第5章　確認問題 第6章　感覚器系 　第1節　視覚器 　第2節　聴覚・平衡感覚 　第3節　嗅覚 　第4節　味覚 　第5節　皮膚感覚（触ー圧覚・温覚・冷覚・痛覚） 　COLUMN 8　においは睡眠中も嗅げる？ 　★第6章　確認問題 第7章　内分泌系 　第1節　視床下部・下垂体 　第2節　甲状腺 　第3節　副腎 　第4節　膵臓 　第5節　精巣 　第6節　卵巣 　COLUMN 9　ホルモンは婚姻関係の継続に関係する？ 　★第7章　確認問題 第8章　循環器系 　第1節　心臓 　第2節　血管 　第3節　リンパ系 　COLUMN 10　循環器系とパーソナリティの不思議な関係 　★第8章　確認問題 第9章　消化器系・呼吸器系 　第1節　消化器系 　第2節　呼吸器系 　COLUMN 11　ストレスで胃が痛い？ 　★第9章　確認問題 第10章　泌尿器系・生殖器系 　第1節　泌尿器系 　第2節　生殖器系 　COLUMN 12　サイコネフロロジー 　COLUMN 13　産後うつ病と食品 　★第10章　確認問題