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出版社:人文書院
出版日:2019年06月20日頃
ISBN10:4409241257
ISBN13:9784409241257
販売価格:2,970円
なぜ政権交代を叫ぶのか
政権を担う与党が自ら権力を弱め、地方にそれを譲渡する理由はない。
地方分権が実現するのは、野党がそれを理念として掲げ、政権に就いたときだけだ。
中央集権化を年々加速させるこの国で、民主主義再生の方途を探り当てるために。
フランスと日本の社会党を事例に「野党の存在意義」を考え抜く重要作。
序
第1章 「野党的政策」としての地方分権
地方分権の動きと要因/政党政治と政策転換/競争、野党、民主主義/野党的政策としての地方分権/本書で扱う事例の概要/本書の構成
第2章 保守政権下における中央集権傾向の存続
フランスー「不可分の共和国」の遺産/日本ー保守国家の強固な支配力
第3章 野党時代に準備されたオルタナティブ
地方分権政策とフランス左派の再生/地方分権のための「混声合唱」
第4章 フランス政権の交代
大都市市長が改革をリード/ドフェールの部下たち/飼いならされた官選知事/立法府の名士たちに耳を傾ける/「七年の任期中で最大の仕事」
第5章 日本の連立政治
連立政権のリーダーシップとその限界/地方分権委員会/地方分権派の専門家と中央官僚の対立/「第三の」改革
第6章 野党が政権に就いたとき
構造と行動主体/野党、政権交代、地方分権ー追加の事例/地方分権のメカニズム/結論
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