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出版社:清水書院
出版日:2019年03月13日頃
ISBN10:4389500805
ISBN13:9784389500801
販売価格:1,430円
もっとも有名な哲学者は?と問えば、多くの人がソクラテスと答えるでしょう。彼は、あらゆるものの本質や真理を
知ろうとする「愛知」の精神をもち、自らの生き方を貫くために刑死の道を選びました。本書はソクラテスの一生と思
想を多くのマンガ・図解を用いてやさしく解説した、哲学の入門書でもあります。
もくじ
はじめに 3
第一編 ソクラテスの生涯
序 章
1 ソクラテスの死からはじまった哲学 10
2 死の名場面 ダヴィット「ソクラテスの死」があらわすもの 11
第一章 古代ギリシャの風土と歴史
1 古代ギリシャの風土 16
風土と理性(ロゴス)/16 ギリシャ人誕生の神話/19
2 古代ギリシャの歴史 29
トロイアとミケーネ/29 トロイア戦争/31 トロイアの木馬/41 よみがえる古代/43 ポリスの成立/44 アテナイの政情/45 ペルシャ戦争のはじまり/48 戦争の勝利とアテナイの繁栄/51
第二章 ソクラテスの生涯と時代
1 青年時代─ペルシャ戦争の勝利と民主政 54
ソクラテスの生まれた時代/54 アテナイ民主政の確立/56
2 壮年時代─第一次ペロポネソス戦争とアテナイの衰退 58
ペロポネソス戦争の勃発/58 アポロンの神託/60 ソクラテスと『雲』/70
3 円熟時代─「ニキアスの平和」と第二次ペロポネソス戦争 73
ソクラテスの妻/73 ソクラテスとアルキビアデス/79 ソクラテスとプラトン/81
4 晩 年─裁判と死 85
ソクラテスひとり/85 告発/88 裁判/90 最後の弁明/93 執行の延期/99 前日/107 ソクラテスの死/113
第二編 ソクラテスの思想
第一章 ソクラテス以前の思想と哲学
1 思想と哲学 126
思 想/126 哲学/127 思想と哲学/130
2 自然哲学─万物の根源と理法の探究 132
ヘシオドスの宇宙論/132 自然哲学の成立/136 イオニアの自然哲学/138 ピタゴラス学派とオルフェウスの神話/141 エレア学派の論理学的存在論/145 デモクリトスと多元論/148 自然哲学の帰結/152 ソクラテスと自然哲学/154
3 ソフィストの活動 156
人間への関心と相対主義の思想/156 相対主義の行方/159 相対主義と現代/162
第二章 ソクラテスの哲学
1 哲学的出発点 164
ソクラテス問題/164 求めるもの─人間の哲学/165 使命─アポロンの神託/167 無知の知─「汝自身を知れ」/170
2 哲学的方法 174
愛知者への道─弁論術を超えて/174 エイロネイア─無知のよそおい/178 問答法─真理の探究/181
3 ソクラテスの思想 188
善美のことがら/188 知識について/190 徳と知/195 徳は知なり/201 魂の徳/204 ダイモン─神の使徒/208 善く生きること/213 死について/218 魂の不死─最期の問答/219 あるべき人間の生き方─魂の世話/231 哲人からのメッセージ/234
おわりに 238
参考文献 241
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