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出版社:清水書院
出版日:2016年08月01日頃
ISBN10:4389401084
ISBN13:9784389401085
販売価格:1,320円
陸奥花巻の富裕な商家の長男として生まれた宮沢賢治は、思春期に受けた法華経の感動を生涯持ち続けた。賢治はすべての生物の究極の幸福を理想として掲げ、一時社会主義にも接近していった。そして、独居自耕自炊の生活にとび込み、東北農民の改革に奔走した。生前出版した心象スケッチ集『春と修羅』、近代児童文学の傑作・童話集『注文の多い料理店』も、そのユニークさのゆえに文壇の評価をみるに至らなかった。法華経にうらづけられた社会をめざし猛進した賢治だったが、病魔が三十七歳の肉体を蝕んだ。不遇な一地方作家の清冽な生涯であった。
目次(内容と構成)
第一編 宮沢賢治の生涯
陸奥の少年時代ー賢治文学の母胎ー
懐疑と絶望に誘われてー文学的出発ー
あらゆる生物の幸福を索めてー膨張する心象世界ー
心象スケッチの開花ー詩人の自負ー
献身と奉仕の中でー農村救済に奔走ー
夢は枯野をー狂おしく調和を求めてー
第二編 作品と解説
短歌
無声慟哭
小岩井農場
和風は河谷いつぱいに吹く
ひとひはかなく
雨ニモマケズ
銀河鉄道の夜
グスコーブドリの伝記
風の又三郎
かしはばやしの夜
年譜
参考文献
さくいん
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