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出版社:勁草書房
出版日:2016年07月15日頃
ISBN10:4326351683
ISBN13:9784326351688
販売価格:2,970円
21世紀をかたちづくったとも言われる、イギリスとアメリカの「特別な関係」。かつての植民地とその宗主国は、なぜかくも世界に影響を与える「名コンビ」になったのか? かつての大英帝国は、なぜリーダーの地位をおとなしくアメリカにゆずったのか? 一筋縄ではいかない「特別な関係」の四百年を、世界秩序とのかかわりを念頭に描き出す。
序章 英米関係の歴史を概観する
第1章 忠実なる臣民から手ごわい競争者へ──イギリスから見た英米関係の三〇〇年
1 入植と拡張の時代ーー一六〇七〜一七六三年
2 敵対の時代ーー一七六三〜一八一四年
3 緊張と協調の時代ーー一八一五〜一八七二年
4 「英語諸国民」と帝国の時代ーー一八七二〜一九一四年
第2章 イギリス帝国の植民地から西半球の覇権国へ──アメリカから見た米英関係の三〇〇年
1 植民地から建国へーー一六〇七〜一七八九年
2 アメリカ・ナショナリズムの高揚ーー一七八九〜一八四二年
3 明白な天命とその後ーー一八四二〜一八七一年
4 「偉大なる和解」へーー一八七一〜一九一四年
第3章 冷たい提携の時代──第一次世界大戦から戦間期へ
1 第一次世界大戦の衝撃
2 復興と安定を目指して
3 しのび寄る戦争の影
第4章 「特別な関係」の誕生──第二次世界大戦期
1 第二次世界大戦の勃発
2 チャーチルとローズヴェルト
3 「特別な関係」の萌芽
第5章 戦後世界秩序の共同構築とその限界──一九四七〜五六年
1 ヨーロッパ秩序の共同構築
2 北東アジアへの冷戦の波及
3 西側同盟体制の完成
4 「きわめて困難な四年間」--東南アジアと中東をめぐる対立
第6章 「特別な関係」の危機と再構築──一九五六〜六三年
1 スエズ危機後の「特別な関係」の再構築
2 経済的要因
3 スカイボルト危機後の「特別な関係」の再構築
第7章 力の凋落と変容する国際秩序への対応──一九六三〜七五年
1 変容する戦後秩序とイギリスの力の凋落
2 超大国デタントと英米関係
3 修復される英米関係
第8章 新自由主義時代の協調と緊張──一九七五〜九〇年
1 新自由主義の時代へ
2 紛争をめぐる協調と軋轢
3 核をめぐる「特別な関係」
4 ドイツ統一とサッチャーの「敗北」
第9章 武力による国際秩序の強制的再編とその限界──一九九〇〜二〇一五年
1 ボスニア紛争と「スエズ戦争以来最悪」の英米関係
2 コソヴォ紛争と英米関係の表層的修復
3 「対テロ戦争」と国際秩序の強制的再編
4 武力行使による国際秩序再編の限界
第10章 英米「特別な経済関係」──世界経済秩序の展開からみる
1 ブレトンウッズ体制への道のりーー戦間期・第二次世界大戦
2 ブレトンウッズ体制と英米関係ーー一九四五〜七三年
3 新自由主義・グローバリゼーションと英米経済関係ーー一九七三年〜現在
あとがき
参考文献
人名索引
事項索引
著者紹介
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