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出版社:勁草書房
出版日:2004年04月20日頃
ISBN10:4326153768
ISBN13:9784326153763
販売価格:2,530円
心理学を学べば人の心を読めるようになるのだろうか。私たちの日常生活と心理学との接点を、具体的な事例をあげて考えていく。
心理学ブームといわれているが、そこには誤解もある。心理学を学んだからといって人の心が読めるとは限らない。本書は、心理学の本質的な内容をわかりやすく解説する入門書である。心理学が私たちに身近なものであり、私たちや社会を知る手がかりがあることを、たくさんの事例によって示す。
はしがき
第1章 ある不登校の事例から臨床心理学の理論を考える──ある中学男子生徒との面接[松嶋秀明]
1 はじめに
2 いくつかの精神障害と、その診断・見立て
3 治療法:個人に焦点をあてて
4 治療法:集団に焦点をあてて
5 まとめ
第2章 関係のなかにみる発達心理学──乳幼児期を中心に[岡本依子]
1 はじめに
2 発達とは
3 発達の場所
4 関係性のライフコース
第3章 自分の性格を見直す──性格心理学からのアプローチ[酒井厚]
1 アルバイト先での出来事
2 性格の分類
3 性格の成り立ち
4 自分の性格を見直す──まとめに代えて
第4章 わたしたちの常識を疑う社会心理学[尾見康博]
1 はじめに
2 わたしたちはいかに他人から影響を受けているか
3 集団のもつ意外な特徴
4 偏見や差別の基盤
5 自分のことは自分がよくわかっているのか?
6 おわりに
第5章 認知心理学から「学び」を捉える──「総合的な学習の時間」の背景にあるもの[進藤聡彦]
1 一つのエピソードから
2 覚えるということ
3 「わかる」ということを巡って
4 学習を支えるものとしての動機
5 知識の獲得の背後にあるもの
索引
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