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出版社:共立出版
出版日:2006年04月
ISBN10:4320018079
ISBN13:9784320018075
販売価格:2,750円
Rとは、Sおよびその後継であるS-PLUSを見本にして開発された、統計解析用の言語・環境を提供するフリーソフトである。多様な統計手法とグラフィックスを提供し、幅広い拡張が可能であり、またS用のプログラムの多くはRでもそのまま実行可能である。本書は、大学入門程度の統計的データ解析の初歩を、計算機を使いながら理論を理解させることを念頭に置き、大学での講義ノートをもとに書き直したものである。
特色としては、シミュレーションにより統計理論を学習することを第一の目標としており、そのための関数を記述し、Rの学習とともに統計理論を学習することが出来る。「数理統計学」的側面も省略することなくできるだけ精述し、数理関係の学生にも将来役立つようにした。
なお、S-PLUSとRの間の互換性は高いが、完全互換をめざしているものでないので一部違いはある。本書では、その差異がある部分を脚注に記し、S-PLUSのユーザにも役立つようにした。
第1章 Rの起動と終了
1.1 Rとは
1.2 Linux環境での利用
1.3 Windows環境での利用
第2章 1変量データの入力・修正とRの基本操作
2.1 データ
2.2 データの修正
2.3 実行結果の保存
2.4 データ・関数の保存
2.5 作成した関数の読み込み
2.6 保存したデータ・関数の読み込み
第3章 1変量データの分析
3.1 分布を見よう(ヒストグラム)
3.2 代表値
3.3 5数要約と箱ひげ図(ボックスプロット)
3.4 ばらつきの尺度(分散,標準偏差)
第4章 2変量データの分析
4.1 データ
4.2 ファイルからのデータ入力
4.3 分布を見よう
4.4 回帰直線
4.5 相関係数
4.6 相関係数の性質
4.7 順位相関係数
4.8 多変量データのグラフ表現
第5章 確率分布
5.1 確率
5.2 確率分布
5.3 関数のグラフ
5.4 正規分布(normal distribution)
5.5 一様分布(uniform distribution)
5.6 標本分布
5.7 χ 2 分布
5.8 t 分布
5.9 F 分布
5.10 多変量正規分布と2変量正規分布
5.11 標本相関係数の分布
第6章 中心極限定理
6.1 一様分布の場合
6.2 種々の分布
6.3 中心極限定理を眺めてみよう
6.4 シミュレーション その他の分布
第7章 推定
7.1 母集団と標本
7.2 点推定
7.3 正規分布の母平均 μ の点推定
7.4 正規分布の母分散 σ 2 の点推定
7.5 区間推定
7.6 母平均 μ の区間推定
7.7 母集団分布が正規分布とは限らない場合(大標本)
第8章 検定
8.1 正規分布の母平均の検定(母分散 σ 2 が既知の場合)
8.2 正規分布の母平均の検定(母分散 σ 2 が未知の場合)
8.3 シミュレーション
8.4 正規分布の母分散の検定
8.5 検出力
付録A
A.1 乱数
A.2 多変量正規乱数
A.3 平均と中央値
A.4 中心極限定理
A.5 主なUNIXコマンド
A.6 各種図・表の作成プログラム
付録B 数表
B.1 数表作成プログラム
付録C 最新版の入手法・各種情報の入手法
C.1 Windows版Rのインストール
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