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出版社:大月書店
出版日:2020年09月18日頃
ISBN10:427243103X
ISBN13:9784272431038
販売価格:5,280円
第一次世界大戦?大恐慌?ファシズム?第二次世界大戦へ。自由主義的資本主義が行き詰まり、民主主義の危機の時代に対峙したポランニー。その思想的系譜と理論の全体像を描き出し、今日的意義を明らかにする。
【推薦】斎藤幸平氏(大阪市立大学准教授)
日本語版への序文ーー『大転換』からグリーン・ニューディールへ
私たちの祖先の奇妙な行動/ポランニーとニューディール/レッド・グリーンニューディール
序 文
ハードなポランニーとソフトなポランニー/保護の理由と根本的原因/ポランニーを再構築する
第一章 社会学を再構築する
経験批判論の解放の約束/社会学という悪魔のような科学/自由主義的社会主義からギルド社会主義へ/ギルド社会主義/結論
第二章 マルクス主義に対するポランニーの接近と離反の二重運動
ハンガリー・マルクス主義における修正主義と正統派/マルクス主義の批判/マルクス主義の選別/結論
第三章 資本主義 対 民主主義
ワールドワイドウェブーー「民主主義の不可逆的前進」/「資本主義 対 民主主義」の命題の後退と復活/結論
第四章 民主的専制ーーソヴィエト連邦
スターリンの革命/ソヴィエト・ロシアを救え!/モラルの試練としてのモスクワ裁判/献身から敗北へ/民主的専制と戦争経済
第五章 『大転換』の再構築
再構築という命題/議論の広範な文脈/論争と矛盾/諸領域の分離と統合/結論
第六章 リージョナリズムとヨーロッパ連合
ヨーロッパの統合ー再埋め込みのプロジェクト?/統合の負の側面/結論
第七章 知識人と赤狩り
仮面の背後のマルクス/道徳的パニックの解釈学ーーアメリカの新しい右翼/大衆社会から多元主義へ/結論
第八章 メソポタミアにおける再分配と市場交換
交易、貨幣、信用/市場と車輪/神々の反乱/地球規模の激動と再分配的なカニバリズム/結論
第九章 古代ギリシアの市場ーー新制度主義の挑戦
初期社会の偉大な計画立案者と他のさまざまな複合体たち/ポランニーの二元的機能主義ーー諸制度・諸市場・経済/古代ギリシアの諸市場ーー供給と需要の法則?/古代アテネの近代性ー -新制度主義のアプローチ/新制度主義はポランニーの議論を時代遅れのものとしたのか/結論
訳者あとがき
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