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出版社:東京大学出版会
出版日:2017年08月31日頃
ISBN10:4130230743
ISBN13:9784130230742
販売価格:3,080円
はじめに
I 世界遺産条約の成立と「世界遺産」の生成
01 文化遺産保護のための国際的考え方の確立
02 「世界遺産」概念の生成ーー1954年ハーグ条約を起点として
03 世界文化遺産の評価基準ーー条約履行のための「作業指針」
04 関連諸組織ーー国を超えた価値を判断する仕組み
05 世界遺産の登録プロセスーーどのように審査が実施されるのか
II 世界遺産条約の考え方
06 真実性(オーセンティシティ)と完全性(インテグリティ)--顕著な普遍的価値を厳密に把握するための条件
07 遺産とその緩衝地帯(バッファ・ゾーン)--なぜ周囲に一体の環境を保全するのか
08 モニタリングーー遺産の状況を把握する仕組み
09 管理計画(マネジメント・プラン)--文化遺産を誰がどのように管理しているのか
10 世界遺産一覧表と危機遺産一覧表ーー世界遺産を構成する3つのリスト
11 グローバル・ストラテジーーー代表性・均衡性・信頼性を反映するための戦略
III 世界文化遺産の新しい可能性
12 世界遺産の「新しい類型」--地域や類型の不均衡の解消をめざして
13 文化的景観ーー地域固有の自然と文化を継承する
14 聖なる山ーー文化遺産と自然遺産を同じ枠組みで捉える
15 文化の道ーー信仰・人やモノの往来・交易に関する道
16 産業遺産ーー生産または技術の発展にかかわる遺産
17 20世紀遺産ーー近過去の遺産をどのように評価するか
IV 世界遺産条約から広がる世界
18 文化遺産保護の意義ーーなぜ保護しなければならないか
19 途上国の文化協力問題ーー持続可能な保存とはなにか
20 文化の多様性ーーその理念と国際的背景
21 地域開発ーー遺産と地域社会の関係はどうあるべきか
22 観 光ーー社会・経済・環境の保全の視点から考える
23 教育問題としての世界文化遺産ーー共感・連帯・協力・参加による理念の追求
24 保存運動ーー日本ユネスコ協会連盟の活動から
25 保存のための条約・勧告・憲章ーー遺産の保護のための原則や指針
26 無形文化遺産への広がりーー生きている遺産,生きている伝統とは
27 まちづくりーー居住者による地域環境の自主的管理とは
28 日本の文化財行政と世界文化遺産ーーわが国の文化財制度との比較
Introduction to the World Cultural Heritage
Yukio NISHIMURA and Makoto MOTONAKA, Editors
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