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出版社:岩波書店
出版日:2021年09月17日頃
ISBN10:4003367375
ISBN13:9784003367377
販売価格:1,243円
国家と神話との結びつきを論じたカッシーラーの遺著。下巻では、マキャヴェリ後の政治思想を検討。啓蒙思想・ロマン主義を経て、英雄崇拝・人種主義・ヘーゲルの国家理論が登場、それらが路を拓いたファシズム国家では、技術が国家の神話化に動員される。著者の強烈な危機意識と理性への信頼は、現代にも通じる一つの指標。
凡 例
第2部 政治理論の歴史における神話との闘争(承前)
XIII ストア主義の再生ルネサンスと国家にかんする「自然法」理論
社会契約の理論
XIV 啓蒙と、そのロマン主義的批判者たち
第3部 二十世紀の神話
XV 準備 カーライル
英雄崇拝にかんするカーライルの講演
カーライルの理論の個人的な背景
カーライルの理論とその歴史観の形而上学的な背景
XVI 英雄崇拝から人種崇拝へ
ゴビノーの『人種不平等論』
「全体主義的人種」の理論
XVII ヘーゲル
現代政治思想の発展に対するヘーゲル哲学の影響
ヘーゲルの政治理論の形而上学的背景
ヘーゲルの国家理論
XVIII 現代の政治的神話の技術
結 論
解 説
『シンボル形式の哲学』への途と、『シンボル形式の哲学』からの道
--カッシーラー哲学の展開と『国家と神話』の位置
人名索引
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