ドードーをめぐる堂々めぐり

江戸初期のこと。『不思議の国のアリス』や『ドラえもん』にも登場する絶滅鳥ドードーが日本に来ていた！？ その後の行方を追って四国へ長崎へ。時空を超えチェコやイギリス、オランダ、ついにはモーリシャスの島で這いつくばり生命のワンダーに分け入る！ 日本史と西洋史、博物学と生物学の間を行き来する旅に、ご一緒ください 序　章　堂々めぐりのはじまり 第一章　日出づる国の堂々めぐりーー正保四年のドードー 　1　一六四七年、ドードーの年 　2　到着前夜 　3　ドードーは徳川家光に会ったのか？ 　4　松山、福岡、佐賀と数百年にわたる縁 　5　長崎、出島動物園にて 　6　日本人ドードー研究者、蜂須賀正氏 　　◉コラム　ドードーについて今分かっていること 第二章　ヨーロッパの堂々めぐりーー西洋史の中のドードー 　1　罪とドードーーーオランダと一七世紀 　2　驚異王の太った鳥 　3　ドードーとオオウミガラスーー一七世紀と一九世紀の間 　4　アリスの国のドードーーーそれは一つのビッグバン 　5　ロンドン自然史博物館から広がるドードーワールド 第三章　モーリシャスの堂々めぐりーードードーと代用ゾウガメ 　1　チリュー調査隊2017 　2　一七〜二一世紀を駆け抜けるーー島の発見、夢の池、そして近藤典生 　3　サンゴ平原の孤独鳥ーーロドリゲス島にて 　4　螺旋の一周期 終　章　堂々めぐりの終わり 堂々めぐりの謝辞など 文献と注