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出版社:岩波書店
出版日:2021年06月29日頃
ISBN10:4000614789
ISBN13:9784000614788
販売価格:3,190円
私は耳の作家、魂の歴史家です──。ジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞した作家の創作の道のりと極意を、NHK同行取材記録のほか、充実した講演・対談・評論によって明らかにする。「ドキュメンタリー文学」の手法とは何か。『戦争は女の顔をしていない』や『チェルノブイリの祈り』はいかに書かれたか。
日本の皆さんへーー出版に寄せて ……… ◉アレクシエーヴィチ/沼野恭子=訳
負け戦(いくさ)--ノーベル賞受賞講演……… ◉アレクシエーヴィチ/沼野恭子=訳
1 「小さき人々」への旅立ちーーアレクシエーヴィチとは誰か ……… ◉鎌倉英也
第一章 プロローグーー未知の作家
第二章 最初の対話ーーミンスクを訪ねて
第三章 旅の計画ーー目指すべき場所
2 「ユートピア」の残骸でーー過去の記憶 ……… ◉鎌倉英也
第四章 流刑地シベリアーー収容所のなかの収容所
第五章 ソヴィエトの砦ベラルーシーー「大祖国戦争」の爪痕
第六章 連邦崩壊と自殺者ーー「ユートピア」の果て
3 国家の「神話」を砕くーー戦争と抵抗 ……… ◉鎌倉英也
第七章 アフガン・シンドロームーー殺人犯となった息子
第八章 アレクシエーヴィチ裁判ーーそこで何が問われたか
第九章 「我々」から「私」へーーチェチェン戦争に抵抗する人々
4 核の時代に生きてーー未来への証言 ……… ◉鎌倉英也
第一〇章 逃げ場のない世界ーーチェルノブイリ原発事故
第一一章 未知の顔をした「戦争」--汚染された大地の上で
第一二章 「フクシマ」を訪ねてーー問われる「抵抗の文化」
5 「小さき人々」を見つめてーーアレクシエーヴィチと徐京植
序 --ふたつの対話はこのように生まれた
第一三章 「小さき人々」の声を聞くーー暴力と破滅の二〇世紀を見据えて ……… ◉アレクシエーヴィチ×徐京植
第一四章 「小さき人々」の愛を信じるーー二一世紀の苦悩の底から ……… ◉アレクシエーヴィチ×徐京植
第一五章 長い道ーースヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんへの手紙 ……… ◉徐京植
6 声の小説(ロマン)--「赤いユートピア」の文学
第一六章 あるユートピアの物語ーー東京外国語大学講演……… ◉アレクシエーヴィチ/佐藤貴之・沼野恭子=訳
第一七章 ユートピアの声ーーアレクシエーヴィチの文学 ……… ◉沼野恭子
番組・文献一覧
あとがきーー「対話」を続けるために
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