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出版社:岩波書店
出版日:2019年12月19日頃
ISBN10:4000613804
ISBN13:9784000613804
販売価格:2,750円
因果性にもとづく推論は人間活動の基本だ.しかしその因果性とは,物事の起きる「パターン」なのか,それとも物事間の影響「力」のようなものなのか? その本質は何かを「生み出す」ことにあるのか,それともさまざまな「違いをもたらす」ことにあるのか? 紛糾する論争の軸を明確にし,現代の因果論研究の眺望をあたえる.
1 序 論ーー万物は因果的だ
1.1 単称因果と一般因果
1.2 線形因果と非線形因果
1.3 産出的因果と差異形成的因果
1.4 影響ベース因果と類型ベース因果
Q & A……(1)
2 因果的活力
2.1 因果の規則性説
2.2 ヒュームにおける因果性
2.3 総 評
2.4 利 点
2.5 問題点
Q & A……(2)
文献案内
2.6 練習問題
3 プロセスとメカニズム
3.1 因果プロセス説
3.2 利 点
3.3 問題点
文献案内
3.4 練習問題
3.5 メカニズム
3.6 メカニズムとレベル
3.7 底をつく
3.8 利点と問題点
Q & A……(3)
文献案内
4 差異形成ーー違いをもたらすこと
4.1 反事実的依存性
4.2 利 点
4.3 問題点
4.4 練習問題
4.5 要 約
Q & A……(4)
文献案内
5 決定性
5.1 因果の決定性説の歴史
5.2 利 点
5.3 問題点
Q & A……(5)
文献案内
6 確率上昇
6.1 因果の確率上昇説
6.2 確 率
6.3 確率関係
6.4 標準的理論
6.5 非対称性
6.6 擬似相関
6.7 シンプソンのパラドクス
6.8 利 点
6.9 問題点
6.10 ライヘンバッハの共通原因原理
6.11 単称の出来事と確率の不明瞭な関係
6.12 連言的分岐
Q & A……(6)
文献案内
7 操作と介入
7.1 操作主義
7.2 フォン・ウリクトの定式化
7.3 メンジーズとプライスの定式化
7.4 問題点
7.5 効果的な戦略
7.6 介入主義
7.7 因果モデル構築
Q & A……(7)
7.8 経路固有因果
7.9 単称因果
7.10 利 点
7.11 問題点
文献案内
8 心的因果
8.1 二元論 vs.唯物論
8.2 還元的唯物論 vs.非還元的唯物論
8.3 要 約
8.4 非還元的唯物論 vs.還元的唯物論
8.5 要 約
Q & A……(8)--あとがきにかえて
原 注
訳 注
参考文献
日本語参考文献
解 説 因果関係は存在するのか……………一ノ瀬正樹
訳者あとがき
索 引
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