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出版社:未知の駅
出版日:2023年04月20日頃
ISBN10:4991102022
ISBN13:9784991102028
販売価格:1,100円
この本のタイトルであるMCDは、福岡女学院大学人文学部メディア・コミュニケーション学科のカリキュラム・三領域を表しています。Mはメディア(media)、Cはコミュニケーション(communication)、Dはデザイン(design)です。また、各章に共通するキーワードのいくつかをサブタイトルとしています。この本は、本学科で授業を担当している教員の研究成果の一端に触れてもらうために作られました。各章では、執筆者が独自の切り口でそれぞれの論を展開しています。本書のなかでの議論が学生や地域のみなさんに共有され、次の議論を生むきっかけになることを願っています。
第一章 カネミ油症事件が伝えるもの〜食品公害から私たちの生活を考える〜
講演録ーー私にとってのカネミ油症事件
小論ーー消費社会のなかの食生活
はじめに/カネミ油症事件の背景/食の工業化と安全性/「ダーク油事件」の軽視による油症被害の拡大/企業の社会的責任/おわりにーー私たちの「食卓の肖像」
第二章 天神ジェンダーマップの制作〜埋め込まれた社会的規範を可視化する〜
一 日常のなかのジェンダー
二 ジェンダーをめぐる社会的規範
三 福岡県民のジェンダーイメージとその実態
四 都市に埋め込まれた社会的規範の可視化
五 より暮らしやすい社会の実現に向けて
第三章 ローカルメディアが果たす役割と可能性〜日常のストーリーを語り、地域をつなぐ〜
一 メディアと私たち
二 地域を知るためのメディア利用
三 ハイパーローカル・メディア実践
四 地域社会を担うメディア
五 ケーブルテレビと学生による協働実践
六 地域の「物語り」を紡ぐために
第四章 「振武寮」があった時代を生きた福岡女学校生〜戦時下の「記憶」を語り継ぐ〜
一 福岡大空襲で失ったもの
二 福岡女学校にあった「振武寮」
三 明らかになった「振武寮」と福岡女学院のつながり
四 学院史に残された「振武寮」の記録
五 戦時体制下のキリスト教主義
六 勤労動員された福岡女学校生
七 忘れてはならない戦争の「記憶」
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