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出版社:流通経済大学出版会
出版日:2020年05月29日頃
ISBN10:4947553863
ISBN13:9784947553867
販売価格:1,045円
「コンテンツツーリズム」や「聖地巡礼」という言葉を聞いたことがありますか。「人」をコンテンツとする観光形態である「ファンツーリズム」も注目されています。これらは新しい現象、いまどきのブームのように言われることもありますが、そもそも観光は、時代とともにその形を変え、古くからその時代ごとの「コンテンツ」を対象の一つとしてきました。コンテンツツーリズムやファンツーリズムは、観光の本質としては変わらないものです。では何がこれまでと違うのでしょうか。
憧れの俳優、応援するアイドルのコンサートやイベントに参加するために移動するファンツーリズム・・・本書はこれを詳細に分析し、こうした現代的な観光に迫ります。ファン自身をも変える「力」をもつファンツーリズムは、読者のみなさんが観光研究の広さに気づくきっかけになるでしょう。
はじめに
第一章 変化し、多様化し続けるコンテンツ
ー江戸時代の道中記から、現代のアニメ、アイドルへー
1.時代の変化を反映したコンテンツと観光
2.アニメ聖地巡礼から2.5次元まで
(1)アニメ聖地巡礼を創めた人たち
(2)アニメ聖地巡礼研究の動向
(3)コンテンツツーリズム研究の動向
3.ファンツーリズム研究創始に向けて
第二章 ファンとファン行動
ー多様化するファン、グループ化するファンー
1.ファンの現代的様相
(1)ファンとファンの対象
(2)ファングループの形成
(3)ファン行動
2.ファン行動の実態
(1)ハワイコンサート参戦の記録から
-ファン行動の実態分析1-
(2)ファンの8年間をたどる
-ファン行動の実態分析2-
(3)ファン対象に誘引されるファン行動
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