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出版社:松本工房
出版日:2015年03月31日頃
ISBN10:4944055714
ISBN13:9784944055715
販売価格:4,180円
本書では、「社会的対立は、言語行為との関連の中でみられなければ、解決され得ない」という洞察を基礎として、社会コンフリクトと言語の関係を明確にする。そして日本における、言語政策とナショナリズムとの強い結びつきや、英語帝国主義にも着目し、そこに共通する言語との関係性をも解明しようとする。言語を、社会的対立に付随するものではなく、社会的対立の発生そのものとして捉えること、すなわち、社会的対立についての視点を転置することを通して、私達の日常言語に対する意識を刺激し、意義を唱え、代替解釈を促し、問い直すことを目的としている。
社会的葛藤と言語行為─人間性の再マッピング|アブドゥルラッハマン・ギュルベヤズ
ドイツ語における「クルド人」の言語的標識化─無視と犯罪化の狭間で|テレーザ・シュペヒト
日本における「英語帝国主義」批判について─その意義と陥穽|横井敏秀
「一つの民族、一つの国家、一つの言語」?─日本の国語イデオロギーに関する考察|木戸衛一
言語の使用とアレヴィー認識をめぐるコンフリクト|佐島 隆
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