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出版社:木立の文庫
出版日:2021年03月30日頃
ISBN10:4909862188
ISBN13:9784909862181
販売価格:2,970円
人は独りでは生きていけません。誰かと共にいて初めて「私」が生まれてくるのが、人間なのかもしれません。ところが困ったことに「簡単には“生身で”会えない」コロナ時代が訪れました。便利なツールでバーチャルに会えますが、オンラインでどのように“心が通う”かという課題が残ります。
この本では、ひたすら「心の出会い」を眼差す精神分析にヒントを得て、物理的に会えない場で“心が通う”可能性を探します。心理支援職・対人援助職、そして「リアルな対話」を求める方々に届けたい、示唆に富む一冊です。
序 章
劇的観点から心を扱うことーーコロナ禍の「どさくさ」に紛れて
第1部 喪失のなかでの心の文脈
○揺れる世界で臨床を続けていくこと
コラム: コロナ禍とユーモア
○失うことと掛け替えのないこと
コラム: オンライン臨床におけるクロスモーダル体験
○オンラインというleap、あるいはdistant psychoanalysis の未来
コラム: コロナ禍における日常生活と心理臨床の経験に関する私的考察
第2部 こころで会うことの回復
○コロナ禍の面接室でクライエントと出会うこと
○コロナ禍におけるグループの無意識
○コロナ禍における「ほど良い治療設定」について考える
終 章
不在の部屋と身体ーー「映し返し」が起きるところ
問 答
精神分析的に束ねるーー三角関係化に向けて
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