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「国文学」の批判的考察

著者:空井伸一
出版社:文学通信
出版日:2020年04月06日頃
ISBN10:4909658270
ISBN13:9784909658272
販売価格:12,650円
優れた文学テキストは、作者の意図や同時代の共通理解をはみ出してしまうことで、ある種の普遍性に到達するのではないかーー。 今日私たちが「古典」とするものの多くは、書籍の公刊が可能とした知識の共有に因るところが大きいが、本書は、日本近世期における文学受容の在り方として特徴的な、そういった公刊された作品を対象とし、特定の時代背景や限定的な人間関係だけに還元されることのない読みを通じて、「古典」が「開かれたテキスト」であることの意義について考える。 具体的に上田秋成、井原西鶴、平賀源内という三人の作者について、その作品を取り上げ、作品論のかたちで個別に考察する。またそれを踏まえ、一国や一時代の文化や伝統を賛美し、それを規範と見なすような発想に対して批判的考察を加え、自文化中心主義や尚古主義、そして「国文学」なる学の問題についての検討も行う。 江戸のテキストから古典を考え直し、「国文学」を批判的に考察する書。 【私は、伝統や古典文化をそれ自体否定的に見るつもりはない。しかし、それを美化することによって現在を低く見積もるような発想は断じて受け容れることはできない。「昔はよかった」、「過去に学べ」といった、一見罪もなく素朴に見える、それでいて何かしら一定の知恵をたたえたかのように思わせる物言いは、しかし過去を権威として振りかざし、現在をよりよく生きようとする人々を抑圧し毀損する暴力性を確実に秘めている。過去のある時期が、疑問や批判も抱かずに生きることのできる全一のものであった、それ故に幸福であった、体制に対する批判などというのは後代のさかしらであるなどという物言いは、そのまま全体主義国家を支える論法そのものであると私は考える。もちろん世の中には全体主義の何が悪いのかという考えもあるだろうし、過去にも現在にもそれに基づいて成り立った国家や集団は存在する。しかし私自身はとてもそのようなところで生きることはできないと確信するので、自らの生存権をかけて、そのような発想は峻拒する。】……「序 江戸のテキストを読むということ」より
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