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出版社:堀之内出版
出版日:2022年10月31日頃
ISBN10:4909237771
ISBN13:9784909237774
販売価格:2,420円
「AI技術の発展にともなう急速な自動化(オートメーション)によって、多くの仕事が不要になり大量失業が引き起こされる」
そんな言説が、シリコンバレーの有力者から、政治家、批評家などにまで広がり、雇用危機が盛んに論じられている。
しかし、本当に「オートメーション化」によって、私たちが直面しつつある雇用危機は説明できるのだろうか? 世界的に注目を集める社会理論家アーロン・ベナナフが、このような「オートメーション論」が抱える誤りを明らかにし、その裏に隠された資本主義の根本的な問題に迫る。
◎「仕事を奪われる!」という「オートメーション論」の裏に隠れる資本主義の構造
◎雇用とAI・自動化のあいだにある意外な関係
◎AI時代の大量失業対策としてのベーシック・インカム(BI)論が抱える問題
◎コロナ後の世界で、真に豊かな社会を築くために私たちがなすべきことは?
これまでの「AIと仕事」論を塗り替える、革新的な一冊。
読んだあとには、新たな未来が拓ける!
【推 薦】
ロボットの脅威は嘘だ!真の未来を知る必読書。
斎藤幸平(経済思想家、『人新世の「資本論」』集英社新書など)
目次
日本語版への序文 7
序文 16
1オートメーション言説 27
機械がやってくる
繰り返される不安
あまりに少ない雇用
2労働のグローバルな脱工業化 51
生産性のパラドックス
製造業の生産能力過剰という病
3スタグネーションの影 73
成長エンジンの停止
オルタナティブの不在
テクノロジーの役割
4労働需要の低迷 99
どんな仕事にも就く
世界的規模の過剰労働人口
脱工業化の憂鬱
5銀の弾丸? 131
ケインズ主義・リローデッド
自由にお金をばらまく
限界
6必要性と自由 159
ポスト希少性の伝統
協働的正義
万人に自由時間を
あとがき 変革の担い手 185
補論:鉛筆の作り方:望めば資本主義は終わる 193
ザ・プライス・イズ・ライト
致命的な誤り
プロトコルを作る
自由にアソーシエイトした生産者
鉛筆製造者のためのダンスクラブ
監訳者解説 221
原注 267
索引 277
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