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出版社:生物研究社
出版日:2023年04月30日頃
ISBN10:4909119388
ISBN13:9784909119384
販売価格:1,980円
生物学を専門としない理工系の学生や、文科系学生のための生態学のテキストとして、生態学を学ぶにあたって必要な内容を、広範な生態学の分野から精選して平易にまとめられたものです。
生態学のもっとも基礎的なもののなかから、生態学を初めて学ぶうえで必要な内容を精選し、近年の環境問題となっている生態系に関しても網羅できる内容です。
また、実用的分野で活用されることを意識された内容が盛り込まれているのも、一般の生態学テキストとは 異なる特徴です。
第3版では、河川生態系の内容について加筆修正を行い、装丁も新しくいたしました。
はじめに
第1章:生態系の科学
・生態系の成り立ち
・生態系の単位
・生態学は何に貢献するのか
・生態系の構成要素
第2章:個体群と種内関係
・個体群
・個体群の成長
・齢構成
・生存曲線
・種内関係と密度効果
・最終収量一定の法則
・自己間引きと2分の3乗則
第3章:生物群集と種間関係
・資源と生態的地位
・種間競争
・捕食と被捕食の関係
・寄生
第4章:共生系による生態系の安定化
・古典的共生と最新の共生概念(a.古典的「共生」/b.相利共生と片利共生/c.土地と植生との「共生」)
・生態系における共生系(a.窒素供給に関するもの/b.リン酸供給に関するもの)
・共生が生態系の安定化にはたす役割
第5章:生態系とエネルギー
・一次生産量
・光合成と植物の環境適応
・一次生産速度を決める環境要因
・生態系でのエネルギーの移動
・生態ピラミッド
第6章:生態系での物質循環
・物質循環の概念
・物質収支
・生態系への物質の流入プロセス
・生態系からの物質の流出プロセス
・水の循環
・炭素の循環
・窒素の循環
・イオウとリンの循環
第7章:生態系の種類と分布
・生態分布
・地球上の生態分布
・日本の生態分布
第8章:生態系の変化
・生態遷移
・生態系の維持機構
・土壌の生成
第9章:生物多様性と生態系の保全
・種内の多様性
・生物群集の多様性
・生物多様性の評価
・種数ー面積曲線の応用
・絶滅危惧生物
第10章:森林生態系
・森林の構造
・森林による有機物の生産と蓄積の機能
・森林の環境調節作用
・森林の生物多様性と遺伝資源保全の機能
・森林生態系の物質循環
・熱帯林生態系
第11章:陸水生態系
・湖沼の光環境
・湖沼の温度環境
・栄養塩回帰の季節性
・湖沼の富栄養化
・河川生態系
第12章:海洋生態系
・海洋の特徴
・外洋でみられる生態系
・浅海の特徴とここに形成される生態系を構成する代表的な生物
・潮間帯の特徴
・干潟の特徴
・内湾域の生態系
・海洋循環と地球環境
・人間活動に伴う海洋汚染や乱獲
第13章:湿地生態系
・湿地の分類
・湿地の土壌環境
・泥炭地の成立
・湿生生物の特徴
・泥炭と地球環境
第14章:農林生態系
・農林生態系の物質循環
・富栄養化
・温室効果ガスの発生
・その他の環境問題
おわりに
参考文献
索 引
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