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出版社:有志舎
出版日:2018年01月31日頃
ISBN10:4908672180
ISBN13:9784908672187
販売価格:2,860円
2011年3月11日、東日本大震災で大切なものの多くが消え去り、復興がはじまった。だが、その道はひとつではない。無数の異なる被害に対応する人びとの営みは、復興という名の開発の波に乗るかにみえて実は抗していたり、ことなるかたちの復興を目指していたりする。また「被災地」とされる地域のことが、震災のみによって語られてはならないし、「被災地」とされない地域のことを、震災と切り離して語ることもできない。
本書では、震災前からの戦後開発の歴史的経験と、それを背負った人びとの生活という視点から、復興とは何かを問い、その先の未来を考えてみたい。
序 章 地域固有の生活史から描く開発・被災・復興(高村竜平・猪瀬浩平)
第一章 ここはここのやり方しかないー陸前高田市「広田湾問題」をめぐる人びとの記憶ー(友澤悠季)
第二章 原発推進か、反対かではない選択ー高知県窪川におけるほ場整備事業から考えるー(猪瀬浩平)
第三章 福島復興に従事する地元青年にとっての故郷再生(中田英樹)
第四章 「風評被害」の加害者たち(原山浩介)
第五章 被災地ならざる被災地ー秋田県大館市・小坂町の3・11-(高村竜平)
第六章 中心のなかの辺境ー埼玉県越谷市の3・11-(猪瀬浩平)
終 章 「復興に抗する」経験を生きる(中田英樹)
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