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出版社:ビイング・ネット・プレス
出版日:2015年11月26日頃
ISBN10:4908055106
ISBN13:9784908055102
販売価格:3,960円
倫理学・哲学・日本思想・身体論・気・ニューサイエンスなどの広範な領域に及ぶ湯浅哲学の目指すところは、テオーリア(理論)の知とプラクシス(実践)の知の統合、つまり西洋的知と東洋的知を如何に統合するかということにあった。それはとりもなおさず、二元論の克服であり、哲学が死んだとされる科学技術偏重の現代社会への警鐘と、克服の模索である。この湯浅泰雄の問いかけに答え、湯浅哲学を継承発展させていくべく、11人の研究者が、宗教、心理学、哲学、医学、思想史など様々な立場から論じる。
まえがき 鎌田東二
第1章 テオーリアの知とプラクシスの知の統合を求めて
「知のあり方」と哲学のありよう 黒木幹夫
湯浅泰雄『身体論』を巡って 倉澤幸久
湯浅泰雄におけるテオーリアの知とプラクシスの知の統合 鎌田東二
第2章 湯浅泰雄と現代思想──湯浅泰雄の問いを受けて
湯浅泰雄の修行論と身体の知をめぐって 桑野 萌
湯浅泰雄と近代日本の哲学──「宗教」への問いをめぐる和辻・西田との対決 杉本耕一
生きられた経験(experience vecue)への道──湯浅泰雄とメルロ=ポンティ 奥井 遼
第3章 人体科学の挑戦──身体の知を掘り起こす
心身問題と他者問題──湯浅泰雄が考え残したこと 田中彰吾
代替医療と身体的実践の知 鮎澤 聡
「〈気〉とは何か」再考──主体的経験の科学の立場から 村川治彦
メタプシキカの探究──湯浅泰雄のユング受容とその展開 渡辺 学
超・身体論──光の存在論へ 永沢 哲
あとがき 鮎澤 聡
湯浅泰雄年譜 訳注
文献目録
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