世界の初期文明

エジプト、メソポタミア、殷周、ヨルバ、インカ、マヤ、アステカという7つの初期文明を、多様な側面から比較検討し、鮮やかに説き明かす。稀代の考古学者がかつてない広い視野と博識で記した初期文明論の決定版、待望の邦訳。 序　論ーー初期文明の比較研究法ーー 　第1章　合理主義と相対主義 　第2章　比較研究 　第3章　「初期文明」の定義 　第4章　証拠と解釈 第1部　社会政治組織 　第5章　王　位 　第6章　国　家─都市国家と領域国家─ 　第7章　都市生活 　第8章　階級制度と社会の流動性 　第9章　家族組織と性役割 　第10章　行政管理 　第11章　法　律 　第12章　軍事組織 　第13章　社会政治上の不変と可変 第2部　経　済 　第14章　食糧生産 　第15章　土地所有 　第16章　交易と工芸の専業化 　第17章　富の占有 　第18章　経済上の不変と可変 第3部　認知的・象徴的側面 　第19章　超自然なる概念 　第20章　宇宙論と宇宙起源論 　第21章　祭　儀 　第22章　神官、祝祭、超自然による政治 　第23章　個人と宇宙 　第24章　エリートの美術と建築 　第25章　識字能力と専門知識 　第26章　価値観と個人の願望 　第27章　文化上の不変と可変 考　察ーー初期文明の理解ーー 　第28章　文化と理性 　第29章　結　論 参考文献 訳者解題 索　　引 訳者あとがき