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出版社:体育とスポーツ出版社
出版日:2004年08月01日頃
ISBN10:4884581253
ISBN13:9784884581251
販売価格:1,650円
名作「子連れ狼」で描かれる「侍の魅力」について、原作者小池一夫氏が女流時代小説家多田容子氏と対談。侍ブームの今、注目の書。
はじめに〜時代劇作家二人のプロフィール
第一章
劇作家として小説家として
作品とはこう創る!
・『子連れ狼』の壮絶なるラスト。「我が‥‥孫よ」、柳生烈堂最後の一言
・藤沢周平作品で感じる秀逸なせりふ
・『北斗の拳』もあのせりふで大ヒットした!言葉を生み出すことは発明なり
・柴田錬三郎作品に見る「目で見て感じる言葉」の見事さ
・「陰間」即ち「男色の世界」を描いた「柳影」という衝撃の二作目
・忍者小説の枠を超えた『甘水岩』という興味津々のタイトル
・阪妻、嵐寛、大河内等々。百花繚乱!時代劇映画黄金時代のスターたち
・『剣鬼』‥‥。真似をしたいができない絶妙なる設定
・錚々たる名優によって演じられた小池作品
・今、柳生十兵衛を演じられる役者は?
・映画『子連れ狼・その小さき手に』で悩みぬいたシチュエーション
・作家は読者の「半歩前を行く」答えを出すことが大切
・映画『七人の侍』の侍たちが放つオーラ
・新宿で生まれた?拝一刀父子の誕生
・柳生一族からキャラクターを創り出す
第二章
作者と読者それぞれにとっての魅力
時代劇という世界と『子連れ狼』という世界
・現代劇と時代劇、描く上での違い
・荒唐無稽な面白さや壮大な物語性こそが時代劇の醍醐味
・『新・子連れ狼』に登場した東郷重位の刀はなぜ薩摩拵ではないのか
・時代劇を書くことのやりやすさ、難しさ
・さまざまな拝一刀ーーーー「魔」の世界を体現した萬屋錦之介
・名匠・三隈研次監督も唸らせた頭の中で咄嗟のシナリオ作り
・『新・子連れ狼』としての復活は「時代の要請」
第三章
侍たちの技と魂
唸る武術、閃く剛刀
・必殺技!水鷗流「波切りの太刀」の創造
・拝一刀、机龍之助、丹下左膳‥‥。侍とは「魔物」である
・冷や飯食いの侍こそ婿に行くために剣術に励む?
・加藤清正も愛した豪壮なる名刀、同田貫正国
・攻撃一点張り、必死の薩摩拵
・若山富三郎も驚嘆した関口流居合
・「切らず」に相手を制する柳生新陰流・江戸形の理合
・実際の柳生流に則った十兵衛のチャンバラシーン
第四章
つくろわず、隠さず‥‥、それが侍
侍たちの「姿で語る」という生き方
・キャラクターを通じて伝えたい「心の世界」
・かつての侍たちの感覚を言語化させた『葉隠』
・「滅私奉公」というイメージとは正反対 侍とは実は主体的だった?
・さらに『葉隠』の中にある皮肉な一面
・「どんな姿を見られてもいい」という父親としての「あるべき姿」を見る
・『子連れ狼』から『新・子連れ狼』へ‥‥。「子供の成長を描く」という大いなる
テーマ
小池先生との対談を終えて 多田容子
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