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出版社:サンライズ出版
出版日:2020年03月05日頃
ISBN10:4883256766
ISBN13:9784883256761
販売価格:1,650円
現代の日本においてナマズは、「名前や姿形は知っているが、実際に見たことはない魚」ナンバーワンではないだろうか。ひと昔前までは田んぼの周りの水路や小川でごく普通に見られたナマズ(マナマズ)、琵琶湖の岩場などに棲むイワトコナマズ、2018年に新種として記載されたタニガワナマズそれぞれの特徴や生態、日本産ナマズ属の起源・歴史などを、フィールド調査でのさまざまなエピソードとともに紹介。
第1章 ナマズはなぜ田んぼをめざすのか?
1 ナマズ採り名人
2 暗闇の超能力者
コラム1「地震ナマズ」は本当か?
3 私のフィールド─ナマズがのぼる田んぼ
4 ナマズよりわたしの方が忙しいわけ
5 長かった琵琶湖産ナマズの繁殖期
6 雨が降った後に産卵─琵琶湖のナマズ
7 危険がいっぱいの田んぼ
コラム2 陸を歩く魚
8 雨が降らなくても産卵─大堰川のナマズ
9 ナマズはオスよりもメスが多い?─琵琶湖のナマズ
コラム3 ナマズの雌雄の見分け方
10 地域によって異なるナマズの産卵行動
コラム4 琵琶湖産ナマズの産卵行動
11 止水型適応と流水型適応
12 ナマズが田んぼをめざすわけ─琵琶湖産ナマズの繁殖戦略
13 ナマズ卵にみられる環境適応
コラム5 ナマズ料理
第2章 岩場のヌシ・イワトコナマズ
1 ベンテンナマズと南湖の漁師・今枝さん
2 竹生島・弁財天の使者
3 イワトコナマズの形態的特徴
4 静かな産卵
5 イワトコナマズの繁殖戦略
コラム6 意外な副産物─ムギツクの托卵
コラム7 余呉湖のフナとイワトコナマズ
第3章 タニガワナマズと日本のナマズ類の系譜
1 タニガワナマズの発見
2 新種記載までの道のり
3 タニガワナマズとイワトコナマズ、ナマズの違い
4 DNAから考えるナマズたちの系譜
コラム8 タニガワナマズのお味は?
コラム9 タニガワナマズ展示の裏で起きていたこと
あとがき
引用・参考文献
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