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出版社:三元社
出版日:2021年08月16日頃
ISBN10:4883035336
ISBN13:9784883035335
販売価格:1,430円
シリア内戦10年
「今世紀最悪の人道危機」、自分の命もいつ絶たれるか分からない日々のなか、かれらは“日本語”を学びつづけた!
過酷な戦火のもと、なぜ学生たちは彼方の地のことばを学びつづけたのか? シリアと日本を結ぶ人々が届ける友情の物語/メッセージ。
「未来のために学びつづけること。生き残って、将来のシリアのために頑張らなければならない。それは武器ではなく、学術や言語をとおしてのわたしたちの戦いでした」(本文より)
第1章 アレッポ生まれのわたしと日本語との出会い 1
はじめに/わたしたちの街、アレッポ/日本語との出会い
第2章 アレッポ大学学術交流日本センター 15
シリア随一の日本語教育拠点/ゆかいな仲間たち/部活動/日本の人たちとの交流
■コラム アニメや漫画から日本文化に触れる(ムハンマド・アナス・アルハサン) 34
■コラム 日本語に秘められたおもしろさ・美しさ(アフマド・ラーミー・カッサール〈弘務〉) 38
第3章 内戦のはじまり 41
中東と日本に走った大激震/不安の足音/日本人の先生との別れ
■コラム 突然だった日本人のシリア国外退避(渡辺寛成) 48
第4章 戦場となったアレッポ 53
戦慄のラマダーン/水も食料もなくなった/破壊されていく街、失われていく命/大学での惨劇
■コラム 言語の向こうにある、その人だけの思いと気持ち(スザン) 68
第5章 日本センターの奮闘 71
未来が見えないからこそ、学びつづける/インターネットの活躍/
「日本語コミュニティ」Facebookページ/「日本語の森」と慶應大との交流会/
YouTube書道レッスンとアニメ部の自作漫画/大切な人たちとの別離
■コラム 遠くヨーロッパからシリアを想う(アフマド・シャーゲル〈友好あめ〉) 92
■コラム アラハン・ワ・サハラン・プログラムの思い出(ハーリド・ハタビー〈永志〉) 96
第6章 戦火のなかのジャパンフェア 99
二〇一四年ジャパンフェア/四年ぶりの日本人訪問/悪化する内戦/ぼくらは同じ空の下/
アレッポ攻防戦の終わり
■コラム 日本センターの学術と言語による戦い(アフマド・アルマンスール) 130
エピローグ 135
解説 シリア内戦の推移とシリア・日本の国際交流の状況 青山弘之 142
あとがき 163
参考文献・サイト 167
謝辞 168
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