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出版社:自治体研究社
出版日:2019年10月23日頃
ISBN10:488037704X
ISBN13:9784880377049
販売価格:1,760円
土地区画整理事業や市街地再開発事業に住民の声は反映されているのか。区画整理・再開発対策全国連絡会議は、50年を超えて区画整理・再開発における住民運動をサポートしてきた。その蓄積を通して、公共性や共同性に立脚した住民主権のまちづくりを考える。
まえがき 岩見良太郎
1 区画整理・再開発における共同性とまちづくりの可能性
……………………岩見良太郎
1 共同性の三つの層ーーその歴史的生成
2 共同性の構造転換ーー自由主義の反逆
3 共同性の再転換ーー〈場のまちづくり〉をめざして
まとめ
2 住民運動が問う都市計画の「公共性」………………波多野憲男
ーー都市計画の民主主義を求めて
1 「住民主権のまちづくり」
ーー区画整理事業に対する住民運動の主張から
2 都市計画の土地利用計画の「公共性」
ーー都市計画における民主主義の問題として
結びにかえて
ーー「住民合意」による「計画」を目指して
3 『区画・再開発通信』に見る
「公共観」の変遷…………………………………………島田昭仁
ーー20世紀から21世紀にかけて何が変わったか
序 討議型都市計画論はどこへ
1 都市計画は技術知か実践知か
2 討議型都市計画論のもたらしたもの
3 コミュニティの公共観を認識する技術
4 コトバを分析する手法
5 『区画・再開発通信』に見る公共観の変遷
6 居住点の思想は絶対精神になりえたか
4 区画整理住民運動と地域空間の
自主的コントロール………………………………………今西一男
ーー共同性を模索した50年
序 区画整理住民運動をめぐる状況変化と本稿の目的
1 『区画・再開発通信』に見る地域空間の
自主的コントロール
2 事業のなかでの地域空間の形成に関する
主張、辻堂南部の経験[1970年代]
3 なお困難な区画整理のなかでの地域空間の自主的
コントロール、辻堂南部から富士見町へ[1980年代]
4 区画整理の減少のなかでの地域空間の形成に
対する画期的な動き[1990年代]
5 地域空間の自主的コントロールに向けた
転機[2000年代以降]
まとめ
ーー区画整理住民運動と地域空間の自主的コントロールの系譜
5 区画整理と未完の小住宅地対策…………………………遠藤哲人
ーー土地利用のライフサイクルと制度の永続性との狭間で
1 人々の土地にかける気持ち、暮らしは変化する
--東京の田園都市・たまプラーザ美しが丘2丁目で
2 なぜ小住宅地対策は制度化されなかったか
3 照応原則をめぐる理解
4 共同性のライフサイクルとまちづくり
あとがき 今西一男
付録 区画整理・再開発対策全国連絡会議50年史概要版
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