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出版社:現代人文社
出版日:2017年03月14日頃
ISBN10:4877986707
ISBN13:9784877986704
販売価格:2,200円
国際的なノーマライゼーションの流れのなか、日本でも障害者権利条約の批准を通じて、法制度の整備が進められてきた。本書は、障がいのある人が安心して暮らせる共生社会の実現へ向けて、知的・発達障がいのある人の意思決定支援とそれを踏まえた成年後見活動が、障がいのある人の基本的人権である「誰とどこで住むか」等を保障していくための両輪になりうることを示し、現場の実践のヒントとなりうるような事例・エピソードを通じて、意思決定支援とは何か、意思決定支援を踏まえた成年後見活動とは何かを示す。
第1章 意思決定支援の状況と課題……小澤 温
● 意思決定支援の状況
● 障害者権利条約と意思決定支援──障害者権利条約第12 条の与える影響
● 意思決定支援の課題と今後に向けて
第2章 知的・発達障がいについての基礎知識……平野光男+田中真由美
● 知的障がい・発達障がいへの理解
● 知的障がい・発達障がい者のライフステージ
● 知的・発達障がい者の地域生活における意思決定支援
第3章 障害者相談支援事業と成年後見制度……小嶋珠実
● 障害者総合支援法とは
● 障害者相談支援事業
● 障害者相談支援事業所
● 相談支援専門員
● 川崎市障がい者相談支援専門員協会(KSA)
第4章 実際の事例から学ぶ
事例1 一人暮らしを希望するAさんの生活を支える補助人の役割……中古 翠
事例2 粗暴行為を示すBさんの地域生活を支援する関係機関の連携……平野光男
事例3 浪費傾向を示すCさんの日常生活を支える保佐人の役割……船井幸子
事例4 地域生活を望むDさんの施設退去に向けての補助人の役割……大場 幸
事例5 重度知的障がいがあり発語が困難なEさんの意思決定支援……小嶋珠実
事例6 自閉症であるわが子の意思を尊重した44年……明石洋子
第5章 誰が本人の意思を支援するのか……大石剛一郎
● 成年後見制度利用促進法について
● 成年後見活動と意思決定支援
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