本が湧きだす

「一」冊の本を開けば左右の「二」。パラパラとめくれば「多」。閉じれば即座に「一」に戻る。 「一即二即多即一」となる本の形態の絶妙。 ブックデザインをテーマに、戦後の日本グラフィックデザインを牽引した杉浦康平の言葉を集成。 松岡正剛、鈴木一誌・戸田ツトム等の対話も収録。 1 ブックデザインの核心 一枚の紙、宇宙を呑む 一即二即多即一 Color pages ブックデザイン選 メディア論的「必然」としての杉浦デザインー石田英敬さんとの対話 2　感覚の地層 耳と静寂 眼球のなかの宇宙 眼球運動的書斎術 熱い宇宙を着てみたいー松岡正剛さんとの対話 1960-70年代の写真集のデザイン 3　本の活力 エディトリアル・デザインの周縁ー赤崎正一さんとの対話 現在進行形のデザインのためにー聞き手=戸田ツトムさん、鈴木一誌さん 人類としての記憶ー北川フラムさんとの対話 初出一覧 あとがき　ブックデザインの道を拓く