アジアの民間信仰と文化交渉

招宝七郎や華光大帝など、幾つかの中華系の神々は、日本においては伽藍神として祀られ、多くの寺院にその像を残す。また台湾やシンガポールには、保生大帝など福建系の神々の信仰が伝わっていった。これらの海を越えていった民間信仰の神々について、その発展と衰退を文化交渉の視点から考察する。 前言 第一部　日本の寺院における渡来神と文化交渉 　第一章　日中の五山における伽藍神と文化交渉 　第二章　黄檗の伽藍神と文化交渉 　第三章　妙見神と真武神における文化交渉 　第四章　日中の地蔵菩薩の差異と文化交渉 第二部　アジアにおける神々の往来と文化交渉 　第一章　台湾・シンガポールの【びん】粤系諸廟と文化交渉 　第二章　長崎・沖縄の渡来神と文化交渉 結語 後記