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出版社:大阪大学出版会
出版日:2016年04月11日頃
ISBN10:487259522X
ISBN13:9784872595222
販売価格:2,420円
戦後復興から高度成長期をのぞむ昭和33年から昭和35年に建てられた大阪大学の「石橋職員宿舎」が、老朽化と耐震性を理由に取りこわされることになった。この職員宿舎を題材に、大学と地域の“記憶”をテーマに開かれた一連のプロジェクト「阪大石橋宿舎おみおくりプロジェクト」について、イベント・展示・パフォーマンスを記録した一冊。宿舎で成長した旧住人の記憶を中心に大阪の北に位置する近辺の歴史をたどる。
はじめに -大学と地域の“記憶”を求めて
第1章 キャンパス空間の可能性を求めてープロジェクトの概要
・熱い空間をキャンパスに生むー「おみおくりプロジェクト」から「待兼山少年」へ
・待兼山クロニクルー待兼山と待兼山における大阪大学の歴史
第2章 石橋宿舎おみおくりプロジェクトーよみがえる生活の“記憶”
・石橋宿舎3棟4号室プロジェクト
・記憶を残し、可能性を開放するーリノベーション・プロジェクト
・芸術活動における個別的な感情についてー『Chrissie Tiller Workshop &resentation:
大阪大学旧石橋職員宿舎「おみおくり」イベント』を通して
・少年時代の記憶を知覚するーサッカード・ディスプレイによる映像展示
・失われた宿舎の音を採集するー<私の妄想>
第3章 待兼山少年ー積み重ねられていく“記憶”の実験
・第1室 企画展導入と各プロジェクト
・第2室 石橋宿舎3-4のインスタレーション
・第3室 待兼山屛風
・第4室 廃墟 刻まれる時間
・豊中市の3少年
・スペシャル・トーク 待兼山少年 最終章 ウクレレ
第4章 WEBBING PROJECT@ 待兼山ー発酵を通しての空中浮揚の探求
・カウンターとしてのウェビング・プロジェクト
アワン・ベハルタワン Awang Behartawan/ファウジ・アサド FauzieAs’Ad/レニー・ラトナサリ・ウェイへルト Lenny Ratnasari Weichert/リッケ・ダーリング Rikke Darling/ヤヤト・スルヤ Yayat Surya
・パフォーマンス《発酵曼荼羅》
・現在発酵中・・・
第5章 石橋宿舎から紡ぐ未来の展望
・「家」の記憶を拾い集めるー元住人へのインタヴュー
・旧石橋職員宿舎から紡ぐ未来の展望ーインタヴューを終えて
参考文献
執筆者略歴
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