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出版社:大阪大学出版会
出版日:2015年04月03日頃
ISBN10:4872594320
ISBN13:9784872594324
販売価格:2,310円
日本人,漢人,朝鮮人,満州人,蒙古人,ロシア人など,満洲に生きた多民族の女性たちのさまざまな側面に資料をもとに踏み込む.婚姻,消費生活,男たちの欲望の対象としての性,女子教育,正教会の信徒,雑誌や新聞,文学や映画の中の女性像,各民族のオーラルヒストリーなどを通し,満洲国という日本の植民地下で生きた女性たちの困難な姿が浮かび上がる.戦争や近代史の空白の領域に初めて光を投げかける.
【序論】多民族空間を生きた女たち(生田美智子)
<第1部> 日常生活を通して
1 満洲の消費社会と女性(藤原克美)
2 ロシア人村と日本人開拓移民村の結婚と家族(坂本秀昭)
3 満洲のロシア人女子教育(中嶋毅)
4 女性信者の生きざまを通して(ハリン イリヤ)
<第2部> メディアを通して
5 『満洲グラフ』にみる女たち(生田美智子)
6 『満洲日報』にみる <踊る女>(林葉子)
7 小説表象としての農村ロシア人女性(伊賀上菜穂)
8 『私の鷺』に写った李香蘭の神話と現実(メリニコワ イリーナ)
<第3部> 記憶を通して
9 日本人女性の満洲体験(生田美智子)
10 満洲に生きた漢人女性(深尾葉子)
11 満洲移住の朝鮮人女性(花井みわ)
12 内モンゴルに生きたダフール人、エヴェンキ人女性たち(思沁夫)
あとがき(生田美智子)
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