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出版社:アグネ技術センター
出版日:2020年02月06日頃
ISBN10:4867070009
ISBN13:9784867070000
販売価格:6,160円
最近では、環境無機物質の分析には、吸光光度分析法や原子吸光分析法に加えて、誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)や誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)が広く使われている。
本書では、「プラズマ分光法」として、ICP-AES、ICP-MSの他に、直流プラズマ(DCP)発光分析法、マイクロ波誘導結合プラズマ(MIP)発光分析法・質量分析法も加えて、プラズマを用いた大気、水質、土壌・底質、生体試料の分析法について、それぞれの分野の専門の研究者が執筆した。
「プラズマ分光法」は、多元素を同時、あるいは逐次測定できるという吸光光度分析法や原子吸光分析法にはない長所があり、多くの測定項目を定量することが多い環境試料の分析には有用であると思われる。また、ガスクロマトグラフィー(GC)や液体クロマトグラフィー(LC)と「プラズマ分光法」との結合、並びにフローインジェクション法(FIA)、連続流れ分析法(CFA)の、いわゆる流れ分析法と「プラズマ分光法」との結合についても記述した。
さらに、JIS規格や環境省の有害大気測定法マニュアルに加えて,国際標準化機構(ISO)やASTMインターナショナルなど、国際機構、アメリカの機構における「プラズマ分光法」の規格についても言及した。
1.プラズマ発光分析法とは?
1.1 ICP発光分析法(ICP-AESまたはICP-OES)
1.2 直流プラズマ(DCP)発光分析法(DCP-AES)
1.3 マイクロ波プラズマ発光分析法(MIP-AES)
2.ICP-AES,MIP-AESによる大気中有害元素の分析
2.1 公定分析法による大気中有害汚染物質の測定法
2.2 ICP-AESによる大気試料の分析例
2.3 ICP-AESによる多元素分析の大気モニタリング
への応用例
2.4 MIP-AESによる大気試料の分析
3.プラズマ発光分析法による水中の有害元素の分析
3.1 DCP-AES,MIP-AES,ICP-AESによる水試料など
の有害元素の分析
3.2 流れ分析法との結合
4.ICP-AESによる土壌・底質試料の分析
4.1 土壌・底質試料の採取・保存
4.2 土壌・底質試料の溶液化
4.3 ICP-AESによる土壌・底質試料中の元素の測定
5.ICP-AES による生体試料の分析
5.1 生体試料
5.2 前処理
5.3 元素総量分析
5.4 元素化学形態分析
6.ICP質量分析法(ICP-MS)による大気試料,水試料,
土壌・底質試料,生体試料の分析
6.1 ICP質量分析法(ICP-MS)とは?
6.2 ICP-MSによる大気中微量有害元素の分析
6.3 ICP-MSによる水中微量有害元素の分析
6.4 MIP-MS による水試料の分析
6.5 流れ分析法とICP-MSによる水中微量有害元素の分析
6.6 ICP-MSによる土壌・底質試料の分析
6.7 ICP-MSによる生体試料の分析
7.プラズマ発光分析法,プラズマ質量分析法,流れ分析法
のISO,ASTM,JIS 規格
7.1 ISO,ASTM,JISとは?
7.2 ISO,ASTM,JISのプラズマ発光分析法に関する規格
7.3 ISO,ASTM,JISのICP-MSに関する規格
7.4 ISO,ASTM,JISの流れ分析の規格
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