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出版社:銀の鈴社
出版日:2021年11月12日頃
ISBN10:4866181206
ISBN13:9784866181202
販売価格:1,760円
ずっと会わないと、ママの顔わすれちゃうよ。
小学校5年生の美羽のつぶやきが切なく胸に迫ります。
家庭の事情で児童養護施設にいる美羽を軸に展開していく物語。
同じ施設にいる同い年の誠や、美羽の母、そして母の新しいパートナー・・・。
「あのさぁ。キラキラした青いトカゲを見たら幸運がまいこむらしいぞ」
誠の言葉に導かれるように、美羽の前に新しい世界が開かれていきます。
・家庭の事情で、就学前から施設に入っている、小五の美羽さんです。
パパはママと別れて出ていき、ママは病気に。
美羽さんは、児童養護施設へ引き取られます。
屋っと面会にきたママは、知らないおじさんと一緒で、赤ちゃんを抱いていました。
美羽さんを引き取るというけれど、大変そうなお母さんで、読者は心配になります。
でも、それは作者の悪戯で、美羽さんは幸せになっていきます。
小五同士、施設で仲良くなった誠君とも、劇的な再会。
構成と叙述がしっかりしていて、充分楽しめます。
(楠木しげお・詩人・歌人・児童文学者)
◆もくじ◆
1 青いトカゲ
2 かき氷
3 流星群が来た夜
4 つながりたい
5 記憶のたまご
6 森の案内人
7 小さな庭
8 決心
9 桜の舞う坂道で
流れ星に願いをこめて・・・高橋うらら(児童文学作家)
あとがき 明日は必ずやってくる・・・須長和子
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