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出版社:耕文社
出版日:2016年11月20日頃
ISBN10:4863770456
ISBN13:9784863770454
販売価格:2,035円
2003年春の鹿児島県議選ででっち上げられた冤罪事件=志布志事件。2016年8月「叩き割り」国賠訴訟が終結、すべての裁判で住民側が勝訴した。だが、捜査・取調べ・長期の裁判で塗炭の苦しみを受けた被害者への謝罪はない。他方、今回の刑訴法改「正」では、取調べの可視化は一部に限られ、盗聴対象事件は拡大、あろうことか司法取引さえ導入された。志布志事件を問い直す中、日本の刑事司法の闇を抉り出す。
大崎事件(最高齢の再審請求人 原口ヤス子さん)にも論及。
まえがき 木村 朗
第1部 志布志事件とは何であったのか
1 志布志事件の刑事弁護活動を振り返って 野平 康博
2 調査報道で暴いた志布志事件捜査の違法性 梶山 天
3 「まだ終わるわけにはいかない」
- その思いで闘い続けた二人 -
「叩き割り」訴訟の浜野博さん 「踏み字」事件の川畑幸夫さん 大久保真紀
4 元捜査第二課長がみた志布志事件
- 国賠訴訟判決を読んで 原田 宏二
5 取調べの全面可視化の法制化を必ず実現させよう 辻 惠
6 志布志事件とは何であったのか
- 再犯防止のため真相究明と責任追及を! 木村 朗
第2部 当事者と支援者からの訴え
1 志布志事件の主犯とされた中山信一 中山 信一
2 志布志事件について 永山トメ子
3 「住民の人権を考える会」の設立 一木 法明
4 住民の人権は守られているか 谷口 松生
5 明日は我が身 でっち上げ志布志事件 下平 晴行
6 事件をめぐる経過と県議会での取組み
-「志布志事件」は終わらない 柳 誠子
特別編 大崎事件
無実の罪を晴らしてから死にたい
- 最高齢の再審請求人・原口アヤ子さん - 大久保真紀
第3部 資料編
1 志布志事件の経過と「住民の人権を考える会」の活動
2 無罪国賠訴訟・意見陳述書
あとがき 野平 康博
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