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出版社:てらいんく
出版日:2020年11月16日頃
ISBN10:4862611621
ISBN13:9784862611628
販売価格:1,540円
小さな生き物たちのたくましい生命力をうたった少年詩集。珠玉の35編を収載。
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犬はまってる まっている
おじいさんがこの道を
杖つきながら通るのを
いつもの時間もおぼえてる
犬はきいてる きいている
おじいさんの足音を
門のところへかけてきて
まってたよってあまえてる
犬はまってる まっている
おじいさんに会えるのを
まっているのでおじいさん
散歩するのをやめられない
ーー「犬はまってる」より
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★畑中圭一「解説」より
「こども達から観方を教えられた」と作者自ら言っているように、柘植さんの作品には常に子どもの視線がはたらいている(中略)。
柘植さんがこれからも、子どもの視線をはたらかせながら、小さな虫たちや鳥、植物などのたくましい生命力を表現した詩を書きつづけられることを期待したい。
【1 見えないじゃないか】
じいちゃんと散歩/書き初め/見えないじゃないか/犬はまってる/ひなたぼっこ/おばあちゃんとわたし/おっきいばあちゃん/さざんかの木/あかちゃんがあんよ/まりちゃん/応援しにきたあきあかね
【2 とりにもらったふしぎな木】
カマキリが生まれた/秋のカマキリ/わあ! とかげ/くものうち/冬ごもりした金魚/毛虫 /わたしの指にトンボが止まった/むくどりさんは/小鳥の巣/困ったな/きじのおとうさん/とりにもらったふしぎな木
【3 ゴーヤのつるが】
ゴーヤのつるが/草/着替えしたからうれしいの/モジズリ/きいろい垣根/お月さま/ねずみ花火/注射のあとのカットバン/大きな虹/のんぼり洗い/波の列/逃げ水
解説(畑中圭一)
あとがき
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