日常の冒険　ホワイトヘッド、経験の宇宙へ

「生きるということは、何かとかかわり合うことである。」多様な関係からいかにして知覚主体としての「わたし」が生まれるのか。 序論　問題意識の概要と本書の主題 第1章　命題 1-1　命題ーー先行研究における命題概念の理解について 1-2　知覚的感受による命題について 1-3　現象と実在のはざまから 1-4　想像的感受による命題についてーー実在しないものたちの経験 第2章　命題にもとづく知覚論 2-1　「理論負荷性」という概念における「理論」について 2-2　知覚のための手がかりーー理論としての命題 2-3　命題にもとづく知覚論と理論負荷性 2-4　抽象化されたものとしての知覚 第3章　二つの知覚論の関係性についてーー命題にもとづく知覚論と象徴的関連付け 3-1　二つの知覚様態ー因果的効果と現前的直接性 3-2　象徴的関連付け 3-3　二つの知覚論の共通点 3-4　二つの知覚論の相違点 3-5　二つの知覚論の関係性について 第4章　二つの知覚論の統合的解釈にむけて 4-1　同時的世界について 4-2　緊張の場所と象徴的関連付け 4-3　緊張の場所と命題 4-4　意識的知覚について 結論にかえてーー残された課題 主要参考文献一覧 あとがき