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出版社:春風社
出版日:2016年07月30日頃
ISBN10:4861105161
ISBN13:9784861105166
販売価格:3,520円
気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成『幻想と怪奇の英文学』第2弾!
ジョイス『ダブリン市民』の「姉妹」新訳や、編者2名が平井呈一の再評価を促す対談も収める。
前口上【東雅夫】
第1部:ゴースト・イン・リテラチュア
・姉妹【ジェイムズ・ジョイス】【下楠昌哉(訳・解説)】
・薔薇十字会員の亡霊を降ろす/祓うことージョイス「姉妹」の改稿とイェイツへの応答【田多良俊樹】
・乱世のなかに夢幻を描くー英国に渡った郡虎彦と『義朝記』【鈴木暁世】
・『フランケンシュタイン』の幽霊ー伝承バラッドの再話として【小川公代】
・「ぼくらはまた逢うだろう」-『コルシカの兄弟』における幽霊の〈声〉と〈すがた〉【岩田美喜】
・フィラデルフィアの幽霊屋敷ーマット・ジョンソンの『ラヴィング・デイ』における混血(ムラートー)アイデンティティの呪縛と解放【白川恵子】
第2部:幻獣/変身/テクノロジー
・甦る鳥たちー古代中世ヨーロッパにおける鷲とフェニックスの描写【大沼由布】
・クエスティング・ビーストの探求ートマス・マロリーの不思議な動物【小宮真樹子】
・スフィンクスの笑みーH・G・ウェルズ『タイムマシン』と人間の未来【遠藤徹】
・或るモノとの遭遇ー解剖/化学劇場の『ジキル博士とハイド氏』(仮)【石井有希子】
・複写する機械は人間の夢を見るか?-ジェイムズ・ジョイス「複写」『ダブリン市民』(仮)【桃尾美佳】
・重なり合わない分身と分心ーウィリアム・シャープと尾崎翠の「こほろぎ嬢」をめぐって【有元志保】
・ラジオの描くモンスターールイス・マクニースの『ダークタワー』と大衆の問題【川島健】
・赤ずきんはなぜ狼になったのかーアンジェラ・カーター「狼三部作」【高橋路子】
・鴉の娘の「新しいおとぎ話」-オードリー・ニッフェネガー『レイヴン・ガール』【金谷益道】
第3部:災疫のなかの奇跡
・中世ヨーロッパの教訓的例話集にみるイノセントな子供たちー『アルファベット順逸話集』の奇蹟譚【小川真理】
・悪、破局、そして笑いー災害の物語としてのジェイムズ・ホッグ『男の三つの危険』【金津和美】
・崇高の向こう側ーコーマック・マッカーシー『ザ・ロード』【山口和彦】
・時空をかける女たちールース・オゼキの『有る時の物語』【臼井雅美】
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