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出版社:緑風出版
出版日:2021年01月26日頃
ISBN10:484612102X
ISBN13:9784846121020
販売価格:4,400円
軍事研究と科学者との関わりをテーマにした翻訳本としては、原爆開発や、著名な科学者を題材にしたもの以外はあまり見かけない。
本書は、現代アメリカの理工系有名2大学における、第二次世界大戦から米ソ冷戦期の軍事研究を、個人と組織の両面から描いたドキュメンタリーである。一般に知られているような著名な科学者はほとんど登場せず、MITとスタンフォードという超一流の大学とはいえ、いわば「普通の」研究者たちがどのようにして軍事研究に組み込まれていったかを、詳細に明らかにしたものである。(2021.1)
日本語版への序文
イントロダクション
1 軍のまわりに群がる大学
ラウンド・ヒル
放射研究所(The Radiation Laboratory)
エレクトロニクス研究所
リンカーン研究所
2 エレクトロニクス分野の「尖塔」建設
通信技術という選択肢
無線工学研究所
西海岸を制する
朝鮮戦争による動員
日常業務として
小型化(ミニチュア)革命
3 軍事目的の誘導・制御技術
産業界への期待
戦争
ガスタービン研究所
海軍超音速研究所
空力弾性・構造研究所
機器研究所(インスツルメンテーション・ラボラトリー)
4 ソニック・ブーム(衝撃波音)
順調なスタート
機会を逸する
ミサイル・ギャップ
リフト・オフ
宇宙航空コンプレックスの形成
5 核の力
アメリカの物理学の中心として
戦時の難題に立ち向かう
核科学工学研究所(LNSE)
原子炉
原子核工学
6 加速器の物理学
クライストロン
マイクロ波研究所
産業界とのコネクション
応用物理学科の誕生
SLAC に陣取る
7 国家の仕事
量子飛躍
再編成
国立マグネット研究所
材料科学工学センター
8 軍需資材の科学
材料革命
材料ギャップ
材料研究センター(CMR)
産業界とのカップリング
9 審判の日々:3月4日と4月3日
ペンタゴン・イースト
ペンタゴン・ウェスト
よみがえる軍事
索引
原注
事項索引
人名索引
略語表
訳者あとがき
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