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出版社:マール社
出版日:2022年02月25日頃
ISBN10:4837309194
ISBN13:9784837309192
販売価格:3,190円
戦争のない平和な時、古代ローマの兵士たちは何をしていたのでしょう?
司令官は兵士が無為に時間を潰すことを恐れました。
そして兵士たちから“暇な時間を奪い取るために”、土木事業に動員しました。
兵士たちはトンネルを掘り、街道をつなげ、橋を作り、そして水道を引いたのです。
そのおかげでローマ帝国は類を見ない大都市へと発展していきました。
古代ローマの兵士たちがどのような立場や環境のもとで、
どのような工法により土木工事を行っていたのか、
詳細なイラストによって、まるで当時の工事現場にタイムスリップしたかのように体感することができます。
【はじめに】
・ローマの建築家:ある匿名の人物
・兵士の建築家
・「兵士から暇を奪いとるために」
・大規模事業と兵士の精神状態
・ローマの栄光のために人目を引く事業
【運河の掘削】
・マリウスの運河
・コルブロの運河
・ネロとコリントス地峡開削の試み
・イタリアとガリアにおけるネロのその他3つのプロジェクト
【水道建設における軍隊の役割】
・水道:複雑で条件の多い事業
・軍の労働力と専門家
・ガロ=ローマの2つの水道における軍の「サイン」
・軍隊の確実な介入
・軍の技術者ノニウス・ダトゥスとアルジェリアのサルダエの水道
【街道の建設と修復】
・イタリアの小フラミニア街道
・街道工事への兵士の分遣隊の関わり
・皇帝が山々を切り開くとき
【橋の建設】
・ライン川に架けられたカエサルの橋
・船の橋
・チュニジアのシュミットゥス(現シャントゥ)の橋
・ヒスパニアの2つの石橋
【ドナウ川流域の鉄門におけるトラヤヌス帝の大規模プログラム】
・岩場に刻み込まれた街道
・瀑布を迂回するための航路
・ドロベタの橋:並外れた技術的偉業
【鉱山や採石場における軍隊の存在】
・坑夫として雇われた兵士たち:例外!
・ヒスパニアの金鉱における多彩な役割
・ガリア北東部の採石場の兵士たち
・シャントゥの大理石採石場と労働キャンプ
・エジプトのモンス・クラウディアヌスの高価な花崗岩
【植民市や都市の創設】
・ローマ都市の創設儀礼に関するこれまでの見方
・ガリアとヒスパニアにおける植民市の創設
・軍事的着想で造られた植民市ティムガド
・陣営に付属した円形闘技場
【エピローグ:土木・公益事業における軍隊の影響】
・ヒスパニアのア・コルーニャの灯台
・沼沢地、ブドウ、瓦
・軍の関与についての指摘
【付属資料】
・注釈
・参考文献
・地名索引
訳者あとがき
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