たんぽぽ娘

『ビブリア古書堂の事件手帖』のストーリー内に登場することで一躍脚光を浴びることになったロバート・F・ヤングの珠玉の名作SF小説が、ついに復刊！ 『たんぽぽ娘』を単独で、ファンタジックな画風が特徴的な牧野鈴子のイラストにて単行本化！ 翻訳は『2001年宇宙の旅』でもおなじみ、海外SF翻訳のオーソリティ＝伊藤典夫の新訳版。 夫婦で夏休みを過ごすはずが、妻が仕事で一人旅となったマークは、旅先の避暑地にある丘の上で、「タイムマシンで未来から来た」という、たんぽぽ色の髪が印象的な若い娘と出会う。 一時的に心が揺れ動いたーーー それだけだ。すこしのあいだ感情の平衡が崩れ、よろめいだだけのことなのだ。 自身にそう言い聞かせながらも、彼女との毎日の出会いが大きな楽しみとなったマーク。しかし、ある日を境に、彼女は姿を見せなくなった…。 ▼『ビブリア古書堂の事件手帖』著者 三上延先生 推薦！ 「時の彼方へ去るたんぽぽ娘との再会を望んだ主人公のように、この美しい短編が再び世に出ることを望んだ読者も多いはず。一人でも多く新しい読者の目に触れ、これから先の時代にも愛され続ける作品であらんことを。」