黄檗禅と浄土教

江戸時代に隠元により開かれた禅宗の一派、黄檗宗の第四祖獨湛性瑩の思想と行動を体系的に考究した初めての書。禅僧でありつつ浄土思想や念仏を重視した彼の教学を、著作・語録・絵画などから明らかにする。 諸言 第一章　黄檗宗と獨湛 　第一節　黄檗禅 　第二節　隠元 　第三節　黄檗の宗風 　第四節　獨湛の諸伝記 　第五節　獨湛の生涯 第二章　獨湛の著作類 　第一節　伝記類 　第二節　語録類 　第三節　書画類 第三章　獨湛の浄土教 　第一節　禅浄双修について　隠元の流れを中心に 　第二節　語録に見る浄土教 　第三節　絵画の賛に見る浄土教 　第四節　『日本大和州當麻寺化人織造藕絲西方境縁起説』 　第五節　勸修作福念佛圓説』 第四章　獨湛と浄土宗 　第一節　獨湛の法然観 　第二節　獨湛の善導観 　第三節　獨湛と浄土宗の諸師 　第四節　獨湛と諸宗の諸師 結語 附録・論文一覧 初出一覧 あとがき