|
出版社:法藏館
出版日:2022年01月14日頃
ISBN10:4831826316
ISBN13:9784831826312
販売価格:1,320円
「あるものがいかなる種類の対象であるかは、文法が語る。(文法としての神学)」。
『哲学探究』のなかで、ウィトゲンシュタインがかく述べた「文法」概念を宗教研究に応用し、宗教言語の本質を、神などの超越的なものを「指示する」ことではなく、人間の内なるものを「表出する」こととして捉え、自然主義・相対主義・還元主義をのりこえる視点を提供。そして「本物の宗教」に迫らんとする、宗教哲学の好著。
【本書の内容】
訳者まえがき
緒言
序 章 狂ったハエにたいするウィトゲンシュタインの忠告
第一章 宗教的信念とウィトゲンシュタインの哲学
第二章 文法と宗教的信念の意味
第三章 ウィトゲンシュタイン学派の新展開
第四章 葛藤の系統化
第五章 還元主義という問題
第六章 言語における可能性
結 語
原註/訳註
訳者あとがき/文庫版へのあとがき
訳者まえがき
緒言
序 章 狂ったハエにたいするウィトゲンシュタインの忠告
第一章 宗教的信念とウィトゲンシュタインの哲学
1 ウィトゲンシュタインの前期哲学と後期哲学
2 前期哲学における宗教ーー「神秘的なるもの」および超越的価値ーー
3 後期哲学における宗教ーー生活形式と言語ゲームーー
第二章 文法と宗教的信念の意味
1 ウィトゲンシュタインの宗教にたいする直接の言及
2 前期と後期の宗教観ーー言語の周縁に向かう衝動と内的限界への侵入ーー
第三章 ウィトゲンシュタイン学派の新展開
1 哲学と宗教
2 生活形式と言語ゲーム
3 宗教的「像」の真理
4 神の存在と本物の宗教の実在
5 何ものにも依存しない神の存在
6 本物の宗教
7 死と永遠の生
第四章 葛藤の系統化
1 宗教的信念は独特なものか
2 唯一の実在という概念は存在するか
3 相対主義がはらむ問題
第五章 還元主義という問題
第六章 言語における可能性
1 言語における可能性
2 言語を超える事実
3 緊張関係にある二つの立場ーー根拠をめぐる論争ーー
結 語
原註
訳註
訳者あとがき
文庫版へのあとがき
|